T-ARA、ファヨン問題の解析1

ファヨン問題を個人的な目線で解析してみたいと思います。そもそも、社長が自分で声明を書き、自分の名前で発表し、その内容がいじめ疑惑に油を注いだのでした。

その社長は自分の考えが軽率であり、ファヨンとT-ARA現メンバーを傷つけることになったことを謝罪しています。

実際いじめはあったかなかったについては、チキンレースの様子を呈しています。先に、この件について「真相はこうだった」と話したほうが攻撃されるでしょう。もし、ファヨン側が口を開けば、一時的な同情は買えるでしょうが、こうした問題を表に出すことにより、韓国芸能界に復帰するのは難しくなるでしょう。

逆に、会社やメンバーから、話が流れれば、完全にファンに見捨てられるでしょう。今は何を話しても、受け入れられないでしょう。結局、両方共に口を開かなければ、一年程度でそこそこ落ち着くことでしょう。

実際、いじめがあったのかどうかはわかりません。そもそも、例えば先輩としてのメンバーが一番若く、最後に入ってきたファヨンに指導的なことを行ったとしても、それはいじめではありません。しかし、正当な指導であれど、一線を超えてしまえば、パワーハラスメントとなります。

本格的に、陰惨な状態があったとは思えませんが、色々な人間が集まったグループでは、当然ながら、個人のバックボーンも違いますし、そうしたすれ違いにより、いざこざは当然起きただろうと思います。韓国最大のSMエンタであっても、多分東方新規の問題が起きるまでは、メンタルケア的な考慮は行われなかったでしょう。KARAは分裂問題が起きるまで、ほぼ奴隷状態であったでしょう。個人の持っている悪感情の処理は個人的なこととされ、会社としてのプライオリティーは低いのです。ですが、トラブルが起きるのは、結局こうした、「個人的な」悪感情が元になっており、各芸能事務所はその兆候を見逃してきました。

今回のT-ARAの場合、ファヨンの性格は良く言えばやさしい、悪く言えば芸能界を生き残れるほど強くなかったことも一因だと思われます。「いじめられる方は悪くない、いじめるほうが悪い」という意見は最もですが、本人が原因の一端も持っているのも、また事実なのです。

今まで、グループの中のファヨンを見ていて、引っ込み思案で、自分の感情を出すのが苦手なのかと思っていました。しかし、ファヨンを擁護するビデオの中で、ファンミーティング中の彼女の様子を撮影したものがあります。撮影者に気づいているらしく、愛嬌を振りまいています。それを見て、彼女は本当に可愛らしい娘であったのだと、わかりました。性格的な優しさを持ったメンバーであると理解しました。少女時代であれば、ティファニー、KARAであればスンヨンタイプです。こうした性格を持つ人は、愛されているという感覚が必要なのです。自分が(会社やメンバーから)愛されていないという感じを持ってしまうと、ヒステリックになります。

ですから、音楽番組の出演拒否が起きたとしても不思議ではありません。ですが、基本は他人にも優しい人であり、それを乗り越えてしまうほどの出来事があった、もしくは続いたと考えるのが、妥当でしょう。特にファヨンは双子であり、最大の理解者である姉妹がそばにおり、そのため人一倍他の人たちとの間に「理解の壁」を感じてしまっていたことは簡単に想像がつきます。

次回は、いじめたとされた側のメンバーと社長についても考えてみます。


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