2012年、韓流アーティストは日本でどうなるか

個人的な見解で予想するシリーズです。日本の市場を考えてみます。

K-Popに全てを捧げている日本人とは違い、私は一歩引いたところから観察、予想しています。ですから、K-Popファンの人から見れば、冷たすぎる部分もあるでしょう。

まず、全体的には去年と同じレベルでのブームとなるでしょう。マスコミに取り上げられる回数は減っていきます。これからはK-Popという冠では取り扱ってもらえません。個人、そのグループがどれだけ魅力があるかで、取り上げられ方が違います。

ブームを引っ張ってきたKARAを前回取り上げました。日本のコンサート以降の活動がグループの存続を見極める鍵となると書きました。間もないのですが、多少は修正したいと思います。

日本のコンサートが終わった後もアジア圏のコンサートが残っていました。一応4月に新シングル発売されるという噂もあります。

日本でのCD売上で言えば、最初の契約は終了し、新しい契約になったものと思われます。事務所との関係も改善され、日本で人気を得たことで、日本との間の契約内容も良くなることでしょう。となれば、今後の活動は個々のメンバーに取って金銭面では実りが多くなるということです。苦労したかいがあったということです。

そこで、どの程度日本で活動できるかになります。コンサートは連日ではなく、間が開きます。その間、きっちりと日本で仕事できれば、かなり仕事はこなせます。ただ、個々のメンバーがどう考えるかですよね。グループの寿命を考え、今頑張るか、一休みしながら、楽にこなしていくかです。

日本への進出に関して少女時代はアーティスト、KARAはアイドルの道を選びました。同じK-Popとして扱われてきましたが、明らかに戦略が異なりました。道が分かれていたからこそ、かち合わなくて、両グループとも人気を得ることがでました。

特にKARAは、通訳なしにバラエティーに対応できるレベルまで日本語が上達しています。DSPが進出先を日本に絞ったため、日本語に集中できました。

そして今や、多分グループとしてではなく、個人で日本の番組に出演しても、どうにかこなせると思います。個人のレベルが上がったのもそうですが、彼女たちを使う方の制作者側も、個々のメンバーの魅力と面白さを理解しました。

日本語のレベルと言い、面白さといい、独占状態でした。しかし、ここに来てその独占状態が崩れようとしています。T-ARAの存在です。

去年、T-ARAにとって韓国での活動があたった年です。ヒットも連発しました。コアなファンを引きつける力は少女時代や、メジャーグループには負けますが、ポップスの不動票ともいえる、それほど特定のグループのコアなファンではないが、音楽が好きな一般的なリスナーを惹きつけるような楽曲を連発し、成功しています。

それは、現在も続いているのですが、日本での活動に入るということで、韓国での音楽活動を停止しました。御存知の通り、韓国では音楽活動を活動期と、休止期とはっきりと分けています。(といいつつ、パリのMnetだったかの公演に行っちゃいましたね。)

しかし、T-ARAも日本語を頑張っています。そして、個人のメンバーの面白さはKARAには及びませんが、グループとしての面白さはKARAにも負けません。

現状はKARAが有利ですが、KARAの日本での活動が少なくなれば、T-ARAが伸びるでしょう。残念ながら、全員が人気を伸ばすというわけにいきませんが、日本人ごのみの顔つきをしたメンバーが多いですからね。

スタイル的にはKARAより太めです。太りすぎではありませんよ。グッドプロポーションです。ですから女性人気が強いKARAに比べて、男性人気が出るでしょう。

音楽的に筋が通っているわけでありませんが、音を聞くと「ああ、T-ARAだなと感じる特徴があります。音楽的なスタイルは変えつつも、音のスタイルは保持しています。

ですから、この2極での戦いは、KARAが日本とアジア圏のコンサート中にどれだけ日本で活動できるかにかかっています。日本で活動を控えれば、そのシェアはT-ARAがかっさらっていくでしょう。T-ARAが人気を伸ばせば、夢だと言っていた東京ドームでの単独コンサートも年内に達成できるでしょう。K-Popとしての括りのブームは今年で終わるでしょう。となれば、興行を組む方も、できるだけ今年中にやりたいでしょうし、その流れに乗ることができます。

残念ながら4minitsは日本側の意向を取り入れすぎ、楽曲の良さがなくなりました。音楽的に尖ったイメージがありましたが、それが薄れてしまっています。起死回生の手段は、まず韓国で大ヒットを飛ばすことではないでしょうか。それで、停滞したイメージをふっ飛ばせば、日本語のトークも上手くなり、ライブも定評のあるグループなので、チャンスはあると思います。

DSPとしてはRainbowをKARAの後釜に据えたいのでしょうが、楽曲が弱すぎます。「A」でヒットは飛ばしましたが、煽動的と評されたへそ見せダンスがなければ、ただの曲でした。グループとしてはリーダーが頑張りすぎ、目立ってしまい、他のメンバーが抑制されてしまうというKARAとは逆の現象で、個々のメンバーが光り輝きません。良くも悪くも、それがRainbowのスタイルです。でも、日本で活躍するなら、リーダーはやや出すぎています。それを押さえて、楽曲が良くなれば、チャンスはあります。

また、KARAに続けて、同じアイドルタイプのグループを立ち上げたDSPにも責任があります。同じタイプのグループを連投すれば、両グループがうまく行っても、シェアをお互いに食ってしまい、立ち行かなくなることぐらい、初めに考えておくべきでした。

2NE1はどう考えるべきか、わかりません。日本で観客をあれだけ集めることができるのに、楽曲自体は売れません。(売れないといっても、並のレベルの日本人アーティストよりは売れたでしょうけど…)アーティスト路線は少女時代ががっちり守っています。また、楽曲の面白さで言えば、Perfumeのヤスタカ氏やDigz Incのように、世界から楽曲を集めることの出来る音楽集団も日本にいることですし、それだけで割り込めるスペースがないのが現状です。

IUも日本進出が半年遅かったです、少女時代ががっちりシェアを握ってしまっている現状、IU一人だけで、KARAの面白さに太刀打ちいきませんし、少女時代のように幅広い層からの支持を獲得するのは、難しいです。デビュー前に日本の遊園地に遊びに行った動画中で、カタコト日本語話していましたから、計画は合ったのでしょう。ただ、タイミングが遅すぎました。少女時代やKARAにぶつけるくらいで調度良かったと思います。

もし今から、挽回しようと思うのなら、J-Pop風のめちゃくちゃ歌うのが難しいバラードに挑戦しましょう。季節的にバラードは今から難しいのであれば、アメリカのアーティストが歌うような、歌いあげるタイプの曲が良いでしょう。とにかく、「歌の上手さを全面に押し出した曲で勝負してもらいたいですね。このエリアは代々韓国人歌手の人も割入りやすい領域です。

シークレットは日本語を2段階くらい上達させないと無理です。人数少ない分だけ、個人のスキルに頼らざるを得ません。明るさを持っているグループですが、面白さを伝えられるほど、日本語がうまくありません。T-ARAにRainbowに比べて、グループとしての面白さが出ず、バラバラな感じです。それならば、個々がスキルアップするしかありません。

日本の関係者に頑張ってもらいたのが、A-Pinkの日本デビューです。まだ、デビューしたばかりで、この間、やっと音楽番組で一位をとれたばかりです。時期尚早な感が否めないとは思いますが、先日、韓国のプレステイベントに出ていた様子がファンカムとしてYoutubeに上がっていました。

基本、トップの3人が目立つ形のグループで、売り出し方もそうでしたが、グループとしてのパフォーマンスはこなれてきており、サブメンバーだった残りの4人も、緊張がとれてきているのか、ファンとコミュニケーションを自然と取れる程度に余裕が出てきました。それにつれ、魅力が湧いてきています。

楽曲がとことん可愛いというのが、現状のガールズグループとかぶらないという利点があります。彼女たちをブレークさせるには、とにかく早く、若いうちに日本で顔見せすることです。メンバーの年齢構成に幅があるので、これ以上最高齢メンバーの年が上がる前に、デビューさせなくてはなりません。

A-Pinkに関しては、韓国と同様に、「自然」とファンがついていくでしょう。余り戦略を練り、進出させるのを遅らせるよりも、彼女たちを信じて、日本市場に放り込むほうが、良い結果が出そうです。

さて、大御所の少女時代です。これが厄介です。SMがどう動くかわかりません。

SMとしては今年は中国だと言いながら、具体的な動きがまだ無いようです。会長がアメリカ進出は中国進出の前段階と去年発言しています。ならば、全米、世界にコアといえども多くのファンが存在している今こそ、世界最大の市場を目指すときであると感じているでしょう。

例え、それで良い結果がでなくても、SMグループとして経験やコネクションが残ります。先輩のBoAの全米進出は、SMがそれほどパワーを掛けないせいもあり、探り探りでの進出で、大きな結果は残せませんでしたが、とにかくやったことで、後続の少女時代の活動に役立っていることでしょう。そして、少女が失敗したとしても、後続のアーティストがより進出しやすくなります。

グループとしての成長を願うのなら、今はチャンスです。しかしながら、グループ最大の稼ぎ頭であり、かつ一番儲かる市場の日本を捨てるというのも難しい判断です。

もし、日本市場に力を入れるならば、アーティストとしての人気は保たれ、アイドル枠がKARAでいようと、T-ARAにかわろうと、去年同様大きく稼げます。

もし、完全に全米進出に力をいれるのなら、日本市場はKARAかT-ARAが大きくシェアを伸ばすか、もしくはアーティスト枠のIUや2NE1が来るかも知れません。ただ、2NE1は早々日本市場を諦め、全米に的を変更した感じもあります。するとIUか、ダークホースとして4mini.あたりが来るかも知れませんね。

2NE1は全米進出で、ある程度ヒットを飛ばし、ハクをつけて日本再上陸がK-Pop枠とか音楽ジャンルを超えた、シェアの獲得には一番よろしいかと思います。一粒で2度おいしい、良い手法です。まあ、ヒットが飛ばせればですが、アメリカで現役バリバリのプロデューサーと音楽的な嗜好が合い、それで手を結んだようなので、いいとこ行けるんではないでしょうか。(金で合わない曲をプロデュースさせたSMとは、異なっていますね。少女時代なら、金を積まなくても、プロデュースしたいという人は多いでしょうに…)

SMがどの程度日本市場に力を入れるかで、他のアーティストの日本進出にかける力の入れかたが変化するでしょう。本格的に力をいれるか、とりあえず顔が売れればいいやと無理のない程度に抑えるか、もしくは見送り来年あたりに狙いを変更するか。

では、まとめるとしましょう。

少女時代、KARAともに去年と同じ位、日本に力を入れるならば、今年の市場もKARAと少女時代で分け合う形になる。

少女が日本で活動を控えれば、その分はKARAが8割かっさらう。

逆にKARAが力を抜けば、その分は5割少女時代がいただくことになり、残りの5割はT-ARAが獲得する。

少女時代、KARA共に日本活動から力を抜き、T-ARAが本格的に進出すれば、半分はT-ARAのもの。残りの半分は別のK-Popアーティストが得る。

KARA、少女時代、T-ARAが手を抜けば、K-Popという括りのブームは完全に日本で終わる。シェアの3割ほどをRainbow、IU、4mini.で分け合うことになる。

A-Pinkが進出すれば、上記の動きとは別枠で人気を得る。一気にブレークしないが、着実にファンを増やし、一年くらいかけて大きくブレークする。

どうでしょう。大きくは外していないと思いますが、みなさんはどうお考えでしょうか?

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