BSWはボードゲームの味方です!

 BSWの趣旨は「ボードゲームに熱中している人を増やす」ことです。

 いわゆるコアなボードゲームプレイヤーで無くても、楽しんでもらい、おもしろさを広げるために、無料なわけです。

 残念ながら、リアルのボードゲームプレーヤー、つまり本物、実物のボードゲームを楽しむプレーヤーさんの中には、BSWを目の敵にしている方がいるのも事実です。

 その理由は様々ですが、「特定のゲームをBSWでやり込んだプレーヤーはリアルでそのゲームをつきあってくれなくなる」とか「ボードゲームのセットアップは手間と時間がかかりがちだが、BSWに慣れてしまうと、セットアップに手間がかかるゲームを避けるようになってしまう」という意見をお聞きしています。

 実際、あなたのゲームクラブにも似たような意見を表明されている方はいらっしゃると思います。「他人はどうだか分からないが、自分はBSWはボードゲームを駄目にすると思っている」と言ってね。「あくまでも個人の意志だから」と言われながらも、プレッシャーを感じていて、BSWはおもしろそうだけど、実際に始めるのはちょっと気が重い人はいませんか?w

 さて、皆さんにお伺いします。ボードゲームが広がらない理由は?

 もちろん、個人によって意見は分かれるでしょう。私の答えはシンプルです。

 「世の中には、他に面白いことがたくさんあるから

 ボードゲームだけでなく、世の中の娯楽すべて、他の娯楽がライバルです。娯楽に費やす時間を持っている人は、自分の時間を何に費やせるか選択できます。当然、その人が一番面白いと思っているものに費やすでしょう。

 日本でも、いわゆるテレビゲームが復旧する前は、いまよりボードゲーム(それが人生ゲームであれ、雑誌の付録であれ)に触れる機会はもっとありました。娯楽の選択肢がそれほど多く無かったからです。

 しかし、現在は十分にお金と時間があればどんな楽しいこともできるのです。スポーツをする、観戦に出かける、立派なハイビジョンで見ることもできます。衛星放送、デジタル放送、インターネットテレビ。ゲームもテレビゲームにネットゲーム、リアルな物なら遊戯王を初めとするカードゲーム。ゲームセンターもあります。本や雑誌を読む。クラブにディスコにバーに居酒屋、風俗店。おとなしめなら家庭菜園にガーデニング、映画にショッピング、コンピューター!!きりがありません。

 ボードゲームの面白味はこれらに勝てますか?

 もちろん、Yesであり、Noでもあります。

 ボードゲームにはまっている人なら、自身を持ってYesですね。関心を持っているくらいの人なら「たぶんYes」でしょうか。

 けど、ボードゲームを知らない人、昔の人生ゲームや雑誌の付録の双六しか知らない人にとってはNoです。BSWにある、いわゆるドイツゲームと言われるゲームの楽しさやクオリティは、まったく意識されていません。

 では、その楽しさを伝えてくれる媒体があるのかと言えば、まあ皆無です。たまに、男性誌がおしゃれな趣味として取り上げてくれるぐらいですか。

 積極的にボードゲームを知らない方へ、宣伝をしているか?今やこれもありません。昔なら「ボードゲームはバンダイ」とテレビで宣伝していました。今やバンダイはガンダムメーカーです。カプコンがカタンを取り上げたとき、かなりプッシュしましたね。私は、その時あまり興味がなかったので、一般人の目線でこれを「カプコンはなにをやりたいんだろう」と冷ややかに見ていました。それ以降、一般の人にプロパガンダされる機会はありません。

 ボードゲームが企業に十分な利益をもたらしてくれない日本では、企業が商売として広告費をかけて自社製品を協力にプッシュすることは望めません。市場自体は小さなものです。本場のドイツでも似たような状況らしいですね。市場規模と宣伝に関しては。

 結局、個人の口コミや努力が、ボードゲームプレーヤーを増やすわけです。インターネットを使ったりしてです。

 そこで、BSWが目の敵にされる理由を思い出してください。「BSWでやりすぎるとやりたがらない」「セットアップの手間を避けるようになる」

 これらは、既にボードゲームを趣味としている人への状況です。全く知らない人へ向けた状況では無いのです。

 事実、リアルのボードゲームを知らないが興味を持ってBSWへ来る方、特定のゲームを所有しているが遊ぶ人がいないので対戦したくて来る方が多いのです。まあ、新しく来る方はそんなに多くはないんですけどね。

 BSWはなぜ無料なのかの理由、「知らない人にも楽しんでもらえるように」という部分は機能しています。

 BSWはボードゲーム自体の宣伝媒体なのです。

 もし「BSWでやりすぎてこのゲームをやりたくない」なら、そのゲーム会では単に他のゲームを楽しめばいいでないですか。別の機会に、そのプレーヤーさんと一緒にBSWにログインし、いっしょに「やりすぎたゲームを」楽しんでもらえばいいわけです。無料ですから。いつもいつも実際に合ってゲームするわけにはいかないでしょう?時間を合わせBSWで遊んでください。その例のゲームを。

 セットアップを嫌うようになる?「セットアップの手間<ゲームの楽しみ」なゲームを選べば良いだけです。マニアの方はたくさんのゲームを持っていらっしゃるのでしょうから。w

 私の個人的な経験です。シミュレーションゲームをかじったときのことです。この手のゲームはセットアップの手間はいわゆるドイツゲームの比ではありません。しかし、セットアップの作業も楽しかったことを憶えています。

 だれかが、セットアップがいやだのこうだの言い出したと言うことは、単にその人はボードゲームに飽きてしまった、もしくは本当は余り好きでなく付き合ってプレイしていただけなのではないですか?

 (BSWにも友達のつきあいでログインしてくる人がいます。確実に長続きしません。すぐに来なくなります。)

 BSWは十分に儲かる商売ではないのです。事実、スタッフはお金になる別のプロジェクトや仕事を持っているのです。(生活しなくてはなりませんですから)

 BSWはスタッフとそこで遊んでいる人達の熱意で続いてきました。非難されるべきではありません。

 むしろ、ボードゲームの一形態として、また宣伝媒体として活用してください。いがみ合う必要はありません。元々、同じ方向を向いて、同じ方向へ進んでいるのですから。

 こぎ手が少ないのに、皆バラバラの方向へ船を進めようとしたら、どこにも到達できません。

 行きたい方向が同じなら、同じ方向へこぎましょう。その方が楽に漕げると思います。


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