仲宗根莉乃さんへのインタビュー

 

少女時代だけでなく、SMエンタのアーティストの振り付けを数多く担当されている仲宗根莉乃(リノ)さんのインタビューがSishofiedにあったので、一部翻訳させてもらいました。


元記事はSoshified:[Exclusive] Interview With Rino Nakasone (@RinOkinawa)です。10月24日付の記事です。英語のわかる方は、直接お読みください。あっ、これこれそこのお若いの、私の翻訳と比べてはいけませんよ。英語力がないのがばれちゃうじゃありませんか。 😀

内容は、日本人ファンに向け、リノさんに直接手を加えて頂きました。ですから、日本人の方ならこちらの記事のほうが、彼女の答えを直接感じ取ることができるでしょう。(原文より日本人にわかりやすくお答えいただいています。そのため、英語元記事と表現が多少異なる部分もあります。ご了承ください。)

(もともと当サイトは転載を禁止していますが、特にこの記事においては、ご遠慮ください。元のサイトでも転載を禁じております。また、リノさんも「自分の言葉を大切にしている」とのこと。変更/要約もご遠慮ください。既にリノさんがチェックする前の当ページの内容をコピーされている方がいらっしゃいますが、ご遠慮ください。翻訳はその人の個性が出てしまいます。私が訳したものは、私が見れば簡単にわかります。速やかに削除願います。)

 

Thanks for soshiluv9 (original English article writer) and cedge (permission to translate) @ soshified. 🙂

Also, thaks for Rino-san for correction with my translation. 🙂

 

 


 

On Working with SM Entertainment(SMエンターテイメントと仕事をすることについて)

私たちはまず、少女時代やSHINeeなど、トップのポップアクターに対する、光り満ち溢れるダンスの振付について尋ねることにしました。

 

質問:今までSMエンターティメントと仕事をして、どのような経験をされましたか?SHINeeから、東方神起や少女時代まで、SMのグループのためにたくさん振りつけられていますよね。アイドルグループの振り付けを作り出すために、SMエンターテイメントから最初にどのようなコンタクトがあるのでしょう。

答え:これには、本当に感謝しています。私の振り付け師としての、創造的な一面をお見せ出来るだけでなく、SMエンターテイメントさんという素晴らしい人々に出会い、みんなで作り上げたアートが世にで、たくさんの方々のハートに届くという、素晴らしい経験が出来ました。 皆さんがよくダンスを真似したりするのを見ますが、昔自分がマイケルやジャネットの振りを真似してここまで来たので、そういうのを見るとすごく心が打たれます。

質問:一般的に、ダンスの振りを構成するのに、どのくらいかかりますか?他の振り付け師とブレインストーミングするのでしょうか?

答え:私にも振り付けにどのくらいかかるかわかりません…ある時は1日、ある時は5日、私の創造性、それとスケジュールによります。一緒に作るメンバーは曲にもよるのですが、SMエンターテイメントさんの(Shim) Jaewonさんと (Gregory) Hwangさん、それとパリ出身のBeat Freaks(リノさんも所属しているガールズブレイクダンスグループ)のMaryssとで、創り上げます。時々、アーティストさん達もアイディアを提供してくれます。 🙂

質問:SMのアーティストとコラボレートすることによって、多くのダンスが創りだされてきたのですね。Jaewonさんと多くの曲を手がけてますが、どのように行うのでしょうか?

答え:曲によりますね。全てのプロジェクトは別々のやり方でやってきました。けど、1つだけ言えることは、彼はベストパートナーだということです。

質問:あなたの手がけた、BoAさんや東方神起の振り付けは、完璧でした!長い期間をおいてカムバックするBoAさんや東方神起へ振りつけるのはプレッシャーではありませんか?

答え:カムバックに際し、BoAさん自身が私の振り付けを求められたと聞いたとき、本当に光栄だと思いました。 🙂 また、東方神起!さんと仕事ができたのも嬉しかったです。
プレッシャーは有りましたが、他のアーティストさんの振りをやる時と同じく、曲が何を言っているのかとか、彼らのスタイルや才能を表現できるように振りつけました。

質問:グループ(SuperJunnia、少女時代)とソロやデュオ(BoAや東方神起)に対して振りつけるのには、違いはありますか?また、振りつけるときに、性別は影響するのでしょうか?

答え:グループの場合はフォーメイションをどれだけユニークに見せよう、それぞれのボーカル担当の際、どう目立たせよう、とかを考えます。ソロやデュオの場合はアーチィストさん用の振りと、ダンサーさん用の振りを作ります。

質問:K-Popアイドルたちが通ってきたトレーニングメニューをどう思いますか?若い時から、厳しいダンストレーニングを受けているので、振付はやりやすいでしょうか?

答え:YES、YES、YES。いくつかのスタイルに慣れていない時もあったのですが、あっという間に覚えてくれます。

 

Girls’ Generation Are Very Girls’ Generation! (少女時代はまさに「少女時代」!)

少女時代のジャパンファーストアリーナツアーでは、You-aholic、I’m in love with the Hero、Beautiful StrangerをSMエンターテイメントの(Gregory) Hwangさんと共に振りつけていました。

韓国でのサードアルバム「The Boys」がリリースされた直後、コンサートをやりながら、プロモートも同時進行する一方で、全く新しいアルバムでの真新しい曲で、音楽シーンに電撃的にカムバックするために、少女時代はどうやってレコーディングや振り付けの練習を管理しているのか、ファンたちは驚きました。あるインタビューで、ティファニーはレコーディングに何ヶ月かかろうと、振付は一週間で完成することができると言っていました。

私たちはリノさんに、忙しいアイドル達と一緒に仕事をするとき、練習時間をどうやってスケジュールしているか尋ねました。「彼女たちのスケジュールが大変忙しい中、限られた時間内で作らないといけないんです。メンバーが全員そろわない日もあります。でも、私たちは作り上げていけないといけないんです。そして、彼女たちは出来てしまう、というところがやはり、“プロ”ですね。」

彼女はどうやってK-Popの曲にびっくり仰天な振りを考えつくのか、コンセプトの範囲内で収めるようにイメージが与えられるのか、それとも曲だけを与えられて後は全部彼女に任されているのかということに、ほとんどのファンは興味をお持ちだと思います。振り付けするときに歌詞は大切なのでしょうか?それとも振りつける曲の感覚に任せて振りつけられるのでしょうか?

彼女の答えは次の通りです。「それら全てです。それと、それぞれのプロジェクトによりますね。最初に、振りつける曲を100回くらい聴き、私の想像力にコンセプトを答えさせます。それから、振付に取り掛かります。通常、その曲の感覚やメロディーを取り入れますが、最近では歌詞も重要視しています。それとフォーメーションも見せ所の一つなので、作るときは数学のように大変ですが、楽しみでも有ります。」

アーティストによる違いについては、リノさんは私達にこのように答えてくれました。「各アーティストさんにフィットした振りを作るのは大切ですが、それよりもっと大切なのは、振りがどれだけその歌を表現できているか、です。自分はその曲でしか通用しない振りを作るのがモットーです、そうじゃなければ意味がないと思っています。もちろん、同じ曲でもコンセプトや、曲がリミックスになった場合、それに合わせて振りの内容が変わる場合も有ります。あと、同じアーチィストさんでも曲のバイブによりスタイルは変わります。だから、少女時代さんの振りでも、”OH!”はかわいく、”The Boys”はかっこ良/Sexyになる、という訳です。」

もう少しQ&Aをどうぞ。曲の自分のパートの振り付けに少女時代がどのように貢献しているか、そしてリノさんは少女たちをどのように思っているか!楽しんでいただけると思います。

質問:少女時代の最新シングル、「Mr.TAXI/Run Devil Run」は多くのストアで予約で一位になりましたね。伝統的に可愛らしい女性アイドルイメージに支配されている市場において、競争でトップを走っていることについて、どのように思われていますか?

答え:すごいですね! 応援しているのですごくうれしいです! やっぱり、ファンのサポートあってのおかげでもあると思うと同時に、SMエンターテイメントさんの市場に対する力の入れ方、アーティスト、スタッフさんのハードワーク、そして良いアートを提供する、というこのチームワークも大切だと思います。それと人々はお手本(“Role Model”)を求めるものですし、少女時代さんは憧れの存在だったり、ああなりたい、とファンの方々に思われるのが多いので、そこもトップの理由の一つだと思います。

質問:少女時代の「Mr.TAXI」を振りつけるにあたって、J-popとK-popの違いを目立たせようとされましたか?例えば、K-popグループでは、ダンスとチームワークと同時に、シンクロナイズされた部分も賞賛されていますよね。こういった部分を振り付けで表そうとされましたか?

答え:J-popとK-popの違いを際立たせようとはしませんでした。彼女たちにいつも振りつけるのと同じようにやっただけです。 🙂 ただ、今回は日本語だったので、理解出来た分、違う楽しさがありました。

質問:あなたは人々が少女時代をお手本(“Role Model”)として見ているとおっしゃいました。世界中のファンから賞賛され、愛されているのは少女時代の資質であると、お考えですか?

答え:そのとおり!はははは。もちろん素晴らいいエンターティナーであることもそうですし、9人の美しさと可愛い性格もそうです。それと、SMエンターテイメントさんは良いアーティストと曲、振り付け、PV、パフォーマンスを作り続けており、人々は魅了され、少女たちは彼女たちのようになりたがっているんでしょう。

質問:振り付けに参加する少女時代のメンバーはいますか?

答え:はい!時々自分たちのソロパートを振りつけますし、自分で作ったり、フォーメーションを手伝ってくれたり、こっちだ、あっちだと多少提案してくれることもあります。 🙂 私はアーティストが自由に自分の意見を言ったり、パーソナリティを見せてくれることが大好きです。

質問:振り付けに対し、少女たちはいくらか提言するとおっしゃいましたね。何か例はありますか?誰か振り付けを良くなるように調整して変えたとか?

答え:例えば、MR. TAXIでは、サニーの「I’m so fast」、フックでスヨンの「光り輝く」、ソヒョンの「けど、触れられないの」は、彼女たちが自分で自由に表現していますまたI’m in love with the heroでは、ソヒョンとユナが「癖になりそなスリル」を、Oh!ではヒョヨンがソロを振りつけました。

もっとあるのですが、今考えつくのはこれが全部です…

質問:少女時代の曲を振り付けているとき、面白い出来事は何かありましたか?(例えば、願いを言ってみて[Genie]、Hoot、Mr.TAXI)

答え:Mr.TAXIのハンドルの動きで、動きをそれらしく練習するために、ハンドルの形をしたトレーニングアイテムを実際に使い練習しました。簡単なステップではありませんでしたし、これは少女たちがより動作を感じ取るのに役立ちました!

質問:少女時代に対して、それぞれのメンバーが歌っているときに、フューチャーしなくてはならないため、制限を感じることは今までにありましたか?例えば、ある時に後列にいるメンバーのために、特別なダンスパートを作ったことはありますか?

答え:少女時代さんの素晴らしさの一つはシンクロナイズさと、チームワークです。ですから9人のメンバーに対して制限を感じたことはありません。動き/フォーメーションを魅せるやり方にはとても多くの方法が取れますし、それは楽しく、また挑戦でもあります。たしかに、時々彼女たちは、ソロパートでもない時に、違った振付をすることがあります。ソロより目立ちますからね。 🙂 でも、まあ、最終的には全体なバランスが大切です。

質問:あなたがある曲に振りつけ、それが他のグループによりパフォーマンスされるとき、スタイルと実演という意味において多少は違いが起きてしまいます。大きく異なることを期待していますか?それと少女時代のパフォーマンスではリノさんオリジナルの意図を、どの程度彼女たちは受け止めていると思っていますか?彼女たちはよりソフトにパフォーマンスする傾向があると思いますか?最終的な成果に失望したり、驚かされたことはありますか?

答え:自分が作った振りにせよ、それは作り完成した時点で、”そのアーチィストさんの物になる”、と自分は思っています。ですから、失望したことなんでないですし、ましては彼らが彼ららしくその振りを踊ることをとても楽しんでます。そして、彼らによって表現される私の”振り”はそれで”正しい”のです。 よく、クラスとかで私自信が自分で作った振りを踊る時、アーチィストさんと比べられるのですが、仲宗根梨乃は仲宗根梨乃のスタイルで踊るので、違って見えるのは当たり前なのです。だから、だれがその“振り”を踊るにせよ、その個人の違いや表現の違いを楽しんでほしいですね。

いずれにせよ、どのようにそれぞれのアーティストが私の振り付けをパフォーマンスしてくれるか、楽しんでいます。なぜなら、それを通して彼ら/彼女らのパーソナリティーが見いだせるからです。少女時代さんは私の振り付けをベストにパフォーマンスするアーティストの一つです!彼女たちは私のビジョン/スタイルを理解しています。彼女たちのシンクロさやチームワークは素晴らしい相性の良さを持っています!

 

Rino’s Passion for Dance(リノさんのダンスへの情熱)

 リノさんのように、彼女にとってのアイドルであるマイケル・ジャクソンやジャネット・ジャクソンを謙虚にまねをするところから始めたダンサーにとって、世界中のファンによって彼女の作品が真似をされるのを見るのは、とても楽しいことでしょう。彼女にとってその人々がリノさんのファンやBeat Freaksのファンであっても、K-Popアイドルのファンであっても関係なく、ダンスが全員を一つにしてくれるのです。このグローバルな時代において、とても大きなスケールのステージ上に、彼女自身の作品をみることで、彼女が受ける感覚を表現するために、彼女に一言を選んでもらうなら「UNBELIEVABLE(信じられない)」となるでしょう。

質問:少女時代や他のSMエンターテイメントのアーティストのパフォーマンスをライブで見に行ったことはありますか?ライブステージで見る、自分の作品をどんなふうに感じましたか?

答え:はい、あります。大好きです!!!ステージ上の自分の作品を見るのは、何者にも代えられません。観衆が熱狂していくのを見ると、ハッピーに感じます。それと、それぞれのアーティストが、その日によって変わるフリースタイルとかソロパートなどを見るのも大好きです。

質問者:一緒に仕事がしたい他のダンスグループかダンサーは特別にいますか?例えばABDCの最新シーズンに参加していたI.aM.mEのメンバーのような。もしくは、全くダンス抜きであっても一緒にしたいK-Popアーティストはいますか?

答え:ABDCシーズン4のVogue Evolutionと仕事をしたり、ボーギングを習ったりしたいです。それと、Danielle Polancoは私が尊敬しているFemale Dancerの一人なので彼女とも何かの形で一緒にやりたいです。K-Popアーティストであれば、もちろんSHINeeです!私の夢の一つはBeat FreaksとSMアーティストが一緒にパフォーマンスすることです。 🙂  ある時、BoAさんの米国向けのMVで問い合わせを頂いたのですが、スケジュールが合いませんでした。 🙁 私と一緒にお仕事がしたい、と思ってくれてる方がいるのならぜひ一緒にお仕事したいです!!ダンスを作り出すこと、新しい才能に出会うことが大好きなんです!

質問:この数ヶ月はたくさん旅行されていますよね。(例:日本、シンガポール、韓国など) 韓国と外国とではK-Popファンの文化にどんな違いがありますか?K-Popファンと世界中のBeat Freaks、The GEMINIZのファンとの間には違いがあるのでしょうか?

答え:Kpop fanの方は本当にサポート精神がすごいです! なんせ、私まで応援してくれるのですから! それぞれの違いをしいて言うのなら、The Geminizはマイケルファンが多いのと、私とメアリスの相性を理解しています。The Beat FreaksはABDCに出て以来、いまだに応援してくれるので、すごく感謝ですね。 私のことをどこから知っているのか色々あると思いますが、どちらにせよ、皆さん、本当にありがとうございます!!!!!これからも自分らしく楽しんで、いろんな物を作っていくので、がんばります! よろしくです!

 


 

いかがでしたか?リノさんのダンスにかけている情熱を感じることができたでしょうか?

 

原文:[Exclusive] Interview With Rino Nakasone (@RinOkinawa)

 

リノさんのオフィシャルHP: RINO NAKASONE www.rinokinawa.com

リノさんのツイッター: https://twitter.com/#!/RinOkinawa

 


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