不吉のフロア(暗黒の大広間)

 まあ、いつも最新ゲーム情報ばかりではなんだし、すでに入っているゲーム紹介もたまにはやってみますか。

 キャントストップ、ヘックメック、ニムト、トランスアメリカはやりすぎて、飽きてしまったゲームです。でも、たまにやると、やっぱりおもしろいですね。ですから、新人さんがきたときのウエルカムゲームとしてとっておいています。ルール、操作も簡単ですからね。

 それとは別に、個人的に思い入れのあるゲームが暗黒の大広間(Finstere Flure)です。

 とあることが起き、BSWで遊んでも全然おもしろくなくなりました。一応、HPでBSW紹介していることもあり、その責任感から、時々ログインして、新人さんを見つけたらお相手していましたが。

 で、その心境をちょいとpinksさんに話したら、お気遣いいただき、いろいろとゲームにつきあっていただきました。なにか、やる気の出るゲームはないか、試すためにです。

 まあ、数日おつきあいいただいて、ある日ログインしたら、急に元気になっていたんで、pinksさんとしては面食らったでしょう。お手数をおかけしました。

 何があったのかというと、暗黒の大広間を募集して3人プレイを外人さんとやっていました。なかなかおもしろい展開だったのですが、終盤にさしかかり、一位のプレーヤーを止めれば、二位の私や、三位のプレーヤーにもまだ勝機がありました。ところが、三位のプレーヤーの手順で、一位でなく、たぶんねらいやすいからという理由でしょうが、私の駒をモンスターにとらせてしまったのです。これで一位の勝利はほぼ確定しました。
 会話の内容から、一位のプレーヤーもゲームを壊した三位のプレーヤーに対し、何で?というコメントを発していたようです。俗に言う、キングスメイカーですね。

 まあ、私はだまっていました。三位のプレーヤーは「BSWでは初めてだけど、リアルでプレー経験がある」といってました。一応、BSW的には新人さんでありますし。他の人のプレースタイルをごちゃごちゃいうのも、マナー違反ですしね。(意図的にキングスメイクするのも当然マナー違反ですが、意図的であったかどうかは、わかりませんものね。)

 で、ゲームが終わり、ストレスがたまっていたところに、当時はすでに人気が廃れていたにもかかわらず、珍しくすぐに参戦希望者があらわれ、(募集したわけではなかったのですが、マネージャーから見えていたのでしょう。最初にプレーしていた2名は終了後すくいなくなりましたから)、入っていいかと聞いてきたので、どうぞといい、たぶん記録は定かでないのですが、自分は入らなかったら、相手が理由を聞いてきたので、実は前のゲームでこんなことがあったといったら、「ああ、キングスメーカーだね。同席のドイツ人プレーヤーは注意しなかったの?」「全員英語で話していたけど、しなかった」と会話がすすみ、参加することになり、もう一人やってきて、3Pで行うことになりました。

 3人目に、もう一人の外人さんが、事前に「Hiroはキングスメーカーにあって…」と話していたせいもあるのか、全員が「一位を蹴落とす」意識に燃えた展開でした。たいていのゲームが勝利者一人を決めるのであって、順位を決める訳でないのです。そこら辺はしっかりと教育されているプレーヤーさんが、ドイツ人には多いですね。

 このゲームはすばらしかったです。最後の最後まで予断を許さず、このゲームで起きる楽しいシチュエーションが全部現れ、めくられるモンスタータイルの歩数も絶妙、まるで計算し尽くされたドラマのような展開でした。さらに、会話も楽しく、話す内容、ジョークも最高、けちのつけようがありません。

 BSWでやった中で、これが私のベスト・プレイでした。

 このゲームがおもしろいか、つまらないかは、ゲームの参加者の意識にかかっています。他のゲームでもそうですが、このゲームは特に「一位を蹴落とす」意識をもち、一位を蹴落とすために二位以下が、明に暗にと協力する姿勢を持たないと、おもしろさがわかりません。

 そのため、おもしろさがわかるためには、数ゲームやる必要があり、1ゲーム40分、初心者相手だと一時間ですから、プレーヤーを育てるのも一苦労。そんなわけで、現在あまり多くプレーはしませんが。

 このゲームは、各プレイヤーが複数の駒を持ち、順番にその移動力分マスを進ませます。全員の駒が移動を追えたら、盤上に一つだけあるモンスター駒が移動を始めます。

 モンスターの移動はタイルを引いて決めます。タイルにはそのターンに何歩モンスターが歩くか数字が描かれています。

 モンスターはまず、前・右・左を見ます。もし、誰かの駒がその視線上にあれば、そちらへ方向を変え、一歩進みます。誰の駒も見つからなければ、前へ一歩進みます。

 複数の駒があるとき、モンスターは近い駒のある方へ、方向を変えます。ところが一番近い駒が複数ある時、モンスターはおむつ…でなくておつむが弱いので、そのまま直進してしまいます。(おむつが弱いときは、安心の2枚重ねをおすすめします)

 盤上の移動できる駒の周りは壁に囲われており、各壁にはアルファベットか記号☆で区別されています。同じ文字が打たれた壁は対角線上にあります。

 モンスターが直進し壁を通り越してしまうと、同じ文字の打たれた壁へワープしてしまいます。

 モンスターの移動を決めるタイルには、実は移動歩数だけでなく、一人殺すか二人殺すまでずーっと歩き続けるというタイルもあります。(実は最大20歩ですが)

 モンスターが、誰かの駒と接触すると、その駒は殺されたことになります。殺されると、まあ通常のゲームなら、そのまま使えなくなりますが、このゲームでは、ちょっと違います。

 モンスターの移動タイルは8枚あります。そのうち7枚を引いたら、全8枚をシャッフルし直し、再度山札とします。(8枚目は何がでるかわかっているので、使われません)
 シャッフルする前までが、第1段階、その後は第2段階です。

 第1段階では、プレーヤーの駒は、何度殺されようと、スタート地点に復活できます。これを考えると、「どちらがモンスターや!」と、モンスターからつっこまれそうですね。第2段階では、もう、復活できません。

 このゲームでは、自分の駒を犠牲にしてでも、モンスターの方向を変える必要が何度も出てきます。(やらないで済んだら、それに越したことはないのですが、これを絶対やらないプレーヤーがいると、ゲームは断然つまらなくなります)これは当然、第1段階ではやりやすく、第2段階では慎重に行われます。

 地図上にはモンスターから隠れるためにブロックが設置されています。このブロックはプレーヤーの駒を使い、一つだけなら移動できます。二つ以上は押せません。(昔あったパズルゲームの倉庫番すたいるですねw)

 モンスターはいくつつながっても、ブロックを押すことができます。もし、左右の見えるところに、駒がなければ、そのまま直進し、やがて壁に押しつけて、壊してしまいます。

 さらに、ボード上には血の池が2カ所あります。この上はつるつる滑るため、立ち止まることはできません。しかし、滑るために1位動力を使用すれば、池の反対側まで一気に移動できます。

 プレイ人数は2名から6名です。2名なら、どちらかといえばがちがちな思考戦になります。人数が増えるに従って、たくさんの駒の動きがお互いに影響するようになり、しだいにパーティーゲームの様相を呈してきます。

 ゲームの紹介は、たぶんオリジナルの何かから持ってきたものらしいですが、fではじまる言葉で構成されています。これを意識したすずなさんの訳はすばらしいものです。

 本家のルール/操作ページ一覧(Finstere Flureの項目をご覧ください)

 その努力に敬意を払い、一般的な日本語名称は「暗黒の大広間」なんですが、「不吉のフロア」とBSWでは、呼ばせていただいております。

 ああ、そうそう。前述のベスト・プレイで勝てたかって?という質問がやってきそうですね。順位に意味があれば…2位でした。w

 興味があれば、是非お楽しみください。

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