KARA、いよいよドーム公演です。でも、最近どうも楽曲が変だ。
前回の日本ツアーに東京ドームが含まれていないのを多くのファンは不思議がっていました。まあ、DSPはお金がかかることに慎重ですから、様子見もあったんでしょう。それと、東京ドームをこのタイミングで発表し、盛り上げてその勢いで紅白を狙う思惑もあるでしょうね。けど、少女時代のSMのほうが規模も作戦も一枚以上、上手でした。
昔ながらのKARAペンは、スイーチュンのカワイイ系楽曲しか認めない傾向にありますが、私はルパンなどのカッコイイ系も好みです。というより、ルパンがなかったら、KARAは好きにならなかったでしょう。
日本の楽曲も概ね好きです。韓国の楽曲も、STEPまでは良いと思います。
しかし、PANDORAから何かが変だ。DSPがどんな方向性を出してきたのかわからないが、変すぎる。
PANDORAは楽曲はまあまあですが、ダンスは特徴的を通り越し、風変わりですし、衣装や上着をはだけるパフォーマンスが、セクシーさで注目を集めようとする手法としてあざとすぎます。だから、チャートもやっとこさ一週だけ一位だったんです。明らかに、やりすぎで全体のクオリティー低下です。それに人気は日本で集中しているとは言えど、PANDORAのダンスコピーを投稿する人は極端に少ないですね。それが大衆の意見を語っています。
そして、日本ではエレクトリックボーイ。曲自体のクオリティーはまあまあとしても、詩とタイトルがダサすぎる。ダンスには特徴がない。
それでも懸命にパフォーマンスするメンバーがかわいそうだ、と思わせる駄作になっています。
あんまりファンが何でも褒めると、よくあるアーティストのように、路線がひん曲がり、人気落とすので、ダメなものはダメだと言いましょう。そうでないと、これ以降DSPはこの路線で突っ走ってしまいます。可愛いアイドルグループを卒業して、キモいアーティストグループになってしまいます。
日本ツアー以降のKARA、というよりDSPは迷走状態かな。KARA以外にヒットグループだせないから、KARAがポシャるとKARAヒット以前のビンボー状態に戻っちゃうでしょうにね。KARAで色々やるんでなくて、これから出すグループでチャレンジしないと、肝心の屋台骨が折れてしまいます。たぶん、KARAはアイドル王道で良かったんでしょう。そして実績が語るように、ルパンぐらいの「アイドルとしてのKARAがかっこいい」路線が一番良いのです。アーティスティックな目線から見ると、今のKARAは変なグループになりつつあります。
それと、Perfumeにおける中田氏の才能が落ちつつあるのと同様、KARAにおけるスイーチュンの才能も行き詰ってきています。作り手は、安全路線にのり、新しいことにチャレンジしないと、どうしても劣化します。中田さんはいつも新しい音を取り入れているではないかという批判も聞こそうですが、その新しい音をどこから持ってきて自分のものにするというのがワンパターンです。かつての、小室さんも同じような言われかたをしていましたね。
ドーム公演の発表は、日本での新アルバムの発表と一緒でしたが、新アルバムに期待しましょう。その新アルバムが、どのくらいやる気のある音を効かせてくれるかが、これから先のKARA路線の判断材料になるでしょう。まあ、DSPがまともな振り付け路線に戻ってくれることも大切ですね。