少女時代、やっぱりMTVはカメラワーク上手いね。

さすが音楽専門番組。PVが世に出たことをきっかけに始まった会社だけあって、センスは抜群。

ライブ放送だったのでしょうが、どの少女時代のパフォーマンスより、きれいで美しい放送でした。

Mr.Taxiはもちろんのこと、Great Escapeを始め日本語版アルバムに新曲投入された曲は、多くの方がライブ映えする曲であろうと発言していた通りです。そこに、圧倒的なダンススキルを見せつける振り付けを施し、アーティスティックなカメラワークを付ければ、MTVの原点であるプロモーション・ビデオの歴史と比べても、最高傑作に近い作品に仕上がりました。

MTVの舞台もいいですね。LEDパネルを立体的に仕上げ、床にも設置し、背面に表示される動画を連動させて、実際のステージの大きさより大きく、ダイナミックに見せています。特に少女時代のステージでは、フォーメーションの美しさを強調するため、カラーチェンジしながら単色を効果的に使い、俯瞰で撮るときなど、彼女たちのシルエットを浮かび上がらせ、クールに仕上げてます。

LEDは丸いものが多いのですが、あえてそれぞれが四角に見えるタイプのものを使っています。多分、半透明の四角い小さなパネルを通しているんだと思いますが、同時に使う色数を少なくし、あえて幾何学的なパターンを使うことで、シャギー(ぎざぎざ)ぽく見せるのも良かったです。

レーザーは緑色一色(もしかしたらもう一色薄いシアンぽいものをつかっているかも)で細いものを使い、コストを比較的安く済ませ、数も控えめでしたが、それだけで十分な効果を上げていました。そこら辺はやっぱりセンスなんでしょうね。最近少女時代を含め、アイドルはもちろん、普通のアーティストまで本数・色数・太さという点で派手なレーザーを使いがちですが、多けりゃいいってもんでないことを教えてくれます。

そうそうライティング。どこから当てているのかを意識させず、それでいて明暗を付けることで奥行き感を感じさせてくれます。これも一流。

口パクにして、ダンスに専念させる。それで、個々のダンスとフォーメーションをばっちりと決めさせて、それをセンスあるカメラワークとスイッチングで見せる。リハ通りの動きをリハ通りの撮影で本番に臨み、ばっちり仕上げる。完璧ですね。ライブとは異なり、放送の向こう側にいるファンを満足させ、曲のソリッドな感じを十分に表しています。

代々木ライブの内容が少しテレビで流れたとき、細かいカット割りにどこかで見覚えがあるな、と思いましたが、そういえばPerfumeのライブ版でありましたね。どれだったか忘れましたが。賛否両論起きました。私は、スピード感があって、これもありだと思いました。確かその時の映像監督さんはいつもPerfumeのPV撮っている人でしたね。

似ているので、今回の少女時代の代々木も同じ人かなと思いました。まあ、似たような取り方をする人は他にもいるでしょうが、そこはかとなく漂う感じが似ているなあと感じさせます。同じ人でなくても、ライブDVDをばんばん売っているアーティストはPerfumeぐらいなものです。その内容で売れるのは。組織票的な売り方でなくてね。 😉

ですから、SMも当然、日本中心でDVDを売ろうとするなら、PerufmeのライブDVDは研究済みで、そのエッセンスを取り入れてくるでしょう。監督が違っていても、そこはかとなく似てくるのは当たり前ですね。(けど、あんな細かいままDVD出したら、きっとぱくりだと言い出すアンチがいることでしょう。理想を言えば、Perfumeの監督を起用するのがいいんですけど。あんな細かいカット割り使うのならば。今の日本でそんなことをする人は少ないし、他のライブDVDで今それをやったら、パクリだと言われますしね。)

今回のMTVは、代々木ライブのカットより、ずっと長めでしたが、それでも十分にスピード感を感じさせてくれ、更にフォーメーションのきれいさ、振りがシンクロしている様子、各メンバーの表情もばっちり捉えている、本当のプロの仕事です。まあ、スイッチング間違えて、本来、別のカメラを使うべき時に、一回サニを流しちゃったのは、ご愛敬です。 :D (あらかじめカメラワークも画面のスイッチもプログラム通りにやっているのかと思いましたが、一部手動だったのでしょうか?それとも、プログラム時点で間違えたのかな?)


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