復帰第一弾が、少女時代の新曲についてです。
同じアメリカのプロデューサーでもThe boysは大御所の手抜き作品がみえみえでした。でも、今回はきちんと作っているというのが、曲の第一の印象です。
ただ、曲自体は「どこかできいたような」K-Pop風ですね。なんとなく、継ぎ接ぎ的に聞こえるのは、同じ事務所のシャイニーの最新作シャーロックと共通しています。まあ、シャーロックは2曲をつないで作った曲ですから、そうなったんですけどね。
日本での発売曲にしてはなんとなく日本人テイストがありません。感性に響く部分がありません。そこで、なんでだろうとおもいました。しばらく考えたら、ぴんと来ました。今回の新曲プロモーションに関しては、前回までずっと関係のあったdigz inc.の名前が出ていません。
そこで、digz inc.のホームページを見てみましたら、全く触れられていませんでした。どうやら、前回の仕事で縁が切れたのでしょうか。
今回のパパラッチは、世界的には受ける部分もありますが、大ヒットとはならないでしょう。日本のセールス的にもだめでしょうね。
そういった意味で、digz inc.は良い仕事をしてきたんだと思います。日本市場を知っています。今回はSMが直に色々手を回して段取りし、失敗したパターンでしょう。
MVはとても良い出来です。ダンスバージョン見ていますと、白黒の衣装に、ピンクの手袋、黄色系のバッグが、不調和で、せめて手袋を白か赤にすれば、「エロっぽく」なったのに残念です。ピンクにこだわりすぎでした。それ以外は、100点満点上げて良い出来です。ただ、まだ5本作ったうちの2本しか公開されていませんので、現時点の評価です。
ダンスも面白い。スキル高し。動きを止めるところがはっきりしていますし、長いですね。基本、歌っているメンバーが動くというパターンです。ダンス曲は一般的にそうなるんですが、逆にすれば面白かったのになと、思いました。面白いし、構成もいいし、スキルも高いですが、目新しさが全然ありません。(これも、リノさんの作品でしょうか?)
曲も、いいのですが、日本語の歌詞がちょっと行けません。これでは、ダウンタウンのはまちゃんから、もう一度「わけわからん」と言われてしまいます。
本当に、お金かけて作ったのは分かりますが、この曲で人気を上げて、またコンサートツアーやるとしたら、日本市場を甘く見すぎていますね。今、韓国での活動が忙しいから、その気は無いのかも知れません。
日本市場に向けてと言うよりは、世界的な市場開拓の途中で、何もリリースがないとまずいから、つなぎで曲を発表しておこうかな、というSMの発想でしょう。それにしては、お金かけていますね。
少女時代には、本当に日本で大ヒットを飛ばしてもらいたいですが、良い作品を送り込んでくる割には、中途半端です。
ちなみに、パパラッチは複数形で、単数形はパパラッツォだそうです。