少女時代、GG2は統一感はあるものの、インパクトが足りない

発売後、数日経ちましたので、いつも通りレビューします。

日本で発売されたアルバムの違いを一言で言い表すのなら、前作はヨーロッパ風、今作はアメリカ的と言えるでしょう。アメリカ人のティファニーが「前作よりも好きだ」と発言していますしね。特にアルバム前半を古い表現をすれば、「黒っぽい」サウンドです。もちろんSMエンタ製ですから、曲は世界中から集めたものです。

また、前作ではバラバラ感があるシングルを多く収録しなくてなならず、今までの少女時代のアルバム同様、収録曲にコンセプト的な統一感はありませんでした。それに対し、今回はシングルで発売されたフラワー・パワーを最初に持ってきていても、違和感がありません。フラワー・パワーのリリースは今回のアルバムのイメージを印象づける戦略であったと考えるべきでしょう。どう考えても、日本の市場でヒットを狙える楽曲ではありませんからね。

アルバムの中でも、韓国大ヒット曲の日本語バージョンであるOh!は異質です。やはりこの曲だけ、アルバムコンセプトからは外れています。しかし、ピコピコサウンドの割には良い曲ですから、そこだけ別世界と考えれば聞けます。聞けると言うより、この手のフックソングの中では良作でしょう。

フラワー・パワーのカップリング曲、Beep Beepはアルバムに収録されないと宣伝されていましたが、正確には収録できなかったんでしょう。アルバムコンセプトとはかけ離れています。Oh!以外に毛色の異なった曲を入れてしまえば、今までのアルバムと同様、コンセプトボケしてしまいます。この曲は、韓国で韓国語版が何かで流され、The Boyの後の活動曲かと噂されたようです。しかし、今の少女時代の楽曲のコンセプトとはずれていますので、たくさんある未収録曲の一つがリークしたものと考えたほうが良さそうです。

私は少女時代が可愛い曲だけでなく、アーティスティックに走っても良いと思っています。ですから、たびたびアルバム収録曲の不統一性を指摘してきました。今回はこの点、大きな進歩です。

ところが、インパクトが足りません。それぞれの曲のクオリティーは前作同様高いのですが、あえてまとめようとしたため、枠に収まりすぎてしまったようです。私は今の時点で誰が作ったのかを追求しようと思いませんが、アルバムプロデューサーの「思い入れ」が足りなかったようです。前回はdigz.incの2名が仕切り、思い入れたっぷりだったため、コンセプトはバラバラでしたが、響いてくる感じは大きかったです。今回はリスナーに届くものが少ないようです。(100万売り上げるため、無理に発売されたリパケは別ですよ。おんなじ事をしたら、ファンが離れます。)

多分、ツアーでのパフォーマンスを考え、楽曲の長さを全部3分から4分程度にまとめてしまったのも、その原因でしょう。確かに前アルバムでは、各曲の長さが多少長めでしたが、その分作り手が十分に曲の良さやら特徴を出していました。今回は多分、長さの調整を依頼しており、曲の良さや面白い部分がカットされている可能性があります。たぶんSM仕切りで作成したアルバムだからでしょう。(個人的にはSMの作成陣は所属アーティストのことをよく知っているだけあり、メンバーの魅力を引き出すものを作るので好きですが、こと日本でのディレクションとなると、いまいちです。digz.comでなくても良いですから、上手いディレクションができる人と手を組んだほうが良いかと思います。韓国企業は最終的に何でも自分たちだけでやろうとして失敗しますからね。DSPののように。)

今回はプロモーションも異色でした。テレビ出演もありましたが、ネットも駆使しました。企画もやりました。一部では格下のプロモーション手法を取ることで、テレビからの出演オファーが竹島問題で減ってしまっているのではという声も聞こえてきました。躍起になったのは、紅白の出場、アルバムのセールス、ツアーの成功を願ってでのことでしょう。実際、風当たりは強いでしょう。多分、デビューの時よりも、難しい状況でしょう。全く馬鹿な大統領ですね。まあ、他の国ですから良いですが、日本の政治家…世界中で立派な政治家は、最近見当たりませんね。

面白いのが、mixiで特別ページを解説したのですが、そこで収録曲の人気ランキングを行なっており、現在ダンスナンバーを抑え、一番人気なのは”All my love is for you”なのです。他の国ではありえないでしょう。当サイトをずっとご覧になっている方はご存知でしょうが、当ブログではたびたび日本で活動するには「少女時代と言えばこれだという名曲が必要だ」と主張しています。9人であり、皆それなりに歌えるのですから、それを生かした曲が少女時代がブームでなく、日本でアーティストとして根付くためには必要です。東方神起の「どうして君を好きになったんだろう」のような曲です。

”All my love is for you”は、このあとのスタジアムツアーで磨かれ、ファンには名曲として浸透するでしょう。ですが、ファンでない人達が聞いても「いい曲だなあ」と思わせる一曲が必要です。SMエンタさんには、今後の方向性で、考えてもらいたい部分です。

個人的には「アニモー」がお気に入りです。 😀 まあ、歌詞の内容は現状の少女時代のメンバーにはそぐわない肉食系女子の、「ガルー、エッチしたいの。襲っちゃうわよ。」ソングですが、歌詞も曲も良いですね。ダイアモンドは最初はちょっと詩がタカピー過ぎやしないかと思いましたが、聞いている内に染み込んでくる、良いフックソングです。リフレクションも良い曲です。変わった曲で、どこがメインなのか、はっきりしません。

ステイガールはそこそこです。詩の内容は女子ウケします。ですから、メンバーはこの曲が好きだという人も多いです。でも、詩の内容も曲も平均レベルの楽曲です。(すいません。正直で。)

トップはThe Boyの続きかと思わせるような曲です。まあ、男子よりは良い曲です。この曲はそこそこです。詩がいまいちですね。メンバーが好きだとプッシュしているのは、たぶん作成陣に気を使ってのことでしょう。

BOOMERANGはスカスカぽっい前半のアレンジですが、それは秘密があり、ヘッドフォンやイヤフォンで聞くと、ボーカルが今時珍しい立体音仕上げです。メンバーの歌声が比較的近い位置で聞こえるように仕上げており、男性ファンの獲得を狙っているのではないかと思わせます。多分、メンバーが耳の近くで話している感じを十分に感じさせるため、あえてスカスカにしているのでしょう。以外にボーカルアレンジも良い、手間がかかっている曲です。

Girls & Peaceは一番、今のメンバーにピッタリ来る曲です。タイトル曲にするだけあります。ただ、押しは弱いですね。ありきたりなポップ曲です。前半の低音が太い曲では、ジェシカの透き通った高音が使いづらいらしく、目立ちませんが、こういう曲では本当に彼女の声が生きますね。

Not Aloneもそこそこ。Girls & peaceと同様の評価です。

アルバムコンセプトには合いませんがBeep Beepのほうが、Girls & PeaceとNot Aloneよりも良曲でしょう。

さて、全体を勝手に得点をつけるとしたら、75点でしょう。合格点以上ですが、イマイチ感が大きいですね。

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