勝手な妄想シリーズです。けど、多くのPerfumeファンの方は彼女たちが世界へ進出してくれるのを願っているのではないでしょうか?
そもそも、SMエンタのパリ公演は、どのような評価だったのでしょうか?情報を整理すると、韓国のナショナリズム的な報道では、「ヨーロッパを戦略した」と自国民の優越感をあおる表現をとっています。実際の所は、あくまでヨーロッパ全体から一部のファンが集まっただけであります。おしゃれ系な雑誌では、高い評価を得たところもあるようですが、大きな新聞は冷静にそれほどのものとは認知されなかったようです。
一般の人にとってはk-popはサブカルチャーで、日本の漫画と同じ扱いであります。ヨーロッパで日本のアニメや漫画が長い人気を得ているのは、その多様性にあり、K-popのようにダンス+ダンスミュージックのワンパターンでは、すぐに飽きられてしまうだろうと分析している人もいます。
正に、我々日本人が、アニメや漫画が世界中で受け入れられていると聞くとにんまりするように、韓国の人もK-popが世界で流行っていると聞くとうれしいんでしょうね。ところが、あまり大げさに表現しちゃうから、現地を刺激し過ぎちゃうんですよ。
木村太郎氏が韓国は国策としてYoutubeなんかの閲覧回数を上げさせているという、すっとんきょんな発言をしました。TVのニュース番組でこんな事を言うのはついにぼけてきたのかなと正直思いました。
確かに国策としてコンテンツ拡充策を上げたのはもう20年くらい前でしょう。実際に実を結んでいるわけです。最近はK-pop人気にあやかって自国製品とタイアップさせるのを国レベルでやっているのは事実です。そしてこれはK-popが世界進出することの足かせになるかもしれません。どの国であろうと輸入は控えて、輸出を増やしたいわけです。その方が国全体として儲かりますからね。韓国が自国製品の宣伝のため国レベルで名の売れたアイドルを製品とタイアップさせれば、逆にターゲットにされた国としては製品と同時にそのアーティストやK-popを利用した拡販戦略には反感を持つでしょう。自由貿易協定を結んでも、拡販戦略を違法にすることはできるのです。その国内で法律を整備すればいいだけですから。
で、長い前振りでしたが、Perfumeをヨーロッパに進出させましょう。ある意味、漫画・アニメで先に世界進出したサブカルチャー輸出国の先輩として、日本の音楽を韓国より先に輸出したいというややナショナリズム的な思いも多少あります。まあ、それより多いのが、Perufmeをこのまま国内で腐らせてしまうのはもったいないからです。
今、私がメインで聞くのは、少女時代、KARAになってしまいました。最近のPefumeは刺激が少なすぎます。音楽は型にはまりつつあり、彼女たち自身も目的意識がはっきりしていません。何でも受け入れる熱烈なファンでない限り、付いていくのは困難です。
そうだとしても、彼女たちにはパフォーマンスという意味で統合され切ったライブがあります。これは、世界中で受け入れられると思います。冷静ですよ。ファンとしての偏った目で見ていません。
ヨーロッパは多様性の国。音楽も多様性です。一部の人は昔からのクラッシック以外は音楽ではないと言い、またある人はロックを愛し、ある人は電子音楽、ダンスミュージックを受け入れるという、日本と似ています。であれば、全員と言わずともある程度の割合の人が受け入れてくれる下地があります。
そこに、歌は生ではないが、音楽とシンクロしたダンス、ハイセンスなダンス(だけではない)電子音ミュージック、会場全体の派手な演出はそれだけでも独特であり、美しくもあり、神々しくもあります。このライブ形式が完成されたものであるので、アーティスティックな感覚でも良い評価を得られるでしょう。
まずは、ドイツでしょう。行きましょうドイツ。なぜドイツ。それは第三の音楽市場を持つ国だから。あのSMエンタであっても第3の市場を持っている理由で直接ドイツに入らず、テストの意味でパリ公演打ったくらいですから、先にやりましょうよ。ドイツ公演。
まあ、いきなり行ってもだめですよ。それくらい誰でも分かります。ある程度の種を蒔かなくちゃ。
SMエンタは巧みなネット戦略と言われていますが、その実は数多くファンが流してくれるアーティストのPVやら出演番組に目をつぶっているだけです。著作権をかたに削除しまくりません。TV出演についてはTV局が消しまくります。放送後直後はそうです。日本でも同様ですね。ただ、日本と違うのはPVを自分のチャンネルから正々堂々、高品質で流していることです。CDのリリース前にです。一部なんてけちくさいこと言わずに、フルで流します。日本ですと品質落としたり、ワンコーラスだけ流したりしますね。
時間が経てば緩くなり、そのCDが売れなくなる頃には、日本でも大目に見てくれることもありますね。Perfumeは定期的に削除されますが。もし、公式チャンネルがあり(ありますけどね)そこでフルPVを流していれば、その再生回数やコメントで、世界中にファンがいて、受け入れられる可能性が高いことが分かったはずです。そして、もっと世界中のファンを引き寄せられたはずです。
もし海外進出を本気で考えるのなら、明日からでも正式にPerfume専門チャンネルを作り、フルPVを流し、コメントを集めることです。ファンは他の人の書いたコメントを読むのも好きなのです。そういった交流の場はファンクラブ専用にしてもうけようとしても、それは大して利益を生まないでしょう。多分、最悪の手法です。
そうしたら、もう公演先を決めちゃいましょう。そうしたら、演出がその国の規制に引っかからないかチェックして、日本のステージをパッケージごと持って行きましょう。
Perfumeのおもしろさの一つは、独特の歌詞、それとリンクした独特のダンス、表現の一部として見せる彼女たちの表情もあります。それはさすがに言語に依存する部分ですから、これはPVにYoutubeの字幕機能を利用して、各国語訳を表示しましょう。これで、彼女たちの振りの意味をも理解してもらいましょう。
正式チャンネルでは、ライブ映像も流します。客席に合わせてもらいたい曲、ライブで重要な曲は観客の様子も分かる映像が必要です。もちろん字幕付きで流します。
そして、公演先の言語、最初はドイツと仮定して、無料DVDを作って配りましょう。プラケースにしれなくてもいいです。紙ケースでいいです。実際、DVDなど原価はしれています。2から3万枚作成し、公演先で配りましょう。チケット販売の前にです。ドイツの観客に予習してもらいましょう。(リサイクルの国ですからね。もしかしたら、無料配布にも規制があるかもしれませんね。そのような場合、日本文化の紹介とかそういったレベルのお膳立てが必要かもしれません。大学・高校中心に配る手もあります。)
そうしたら、3人のうちドイツ担当をきめ、一人に客席あおりの部分をドイツ語で覚えてもらいましょう。残りの二人は、これから先のワールドツアーで向かう先の国の言葉を担当してもらいましょう。
で実際のライブですが、結構日本と似たような形になるんでないでしょうか。国民の性格が規律正しいので、上上下上下下上下もきっちり合うんでないでしょうか。 😀 けど、欧米的で熱狂的な盛り上がりもあることでしょう。
どうでしょう。ファンの皆さんはどうなんでしょう。ヨーロッパより先にアジアでしょうか。それとも、SMエンタが最終地点と目指しているアメリカ市場にずばっと切り込むべきでしょうか。
アジア程度なら、日本の成長型アイドル代表のAKB48でもいけると思います。アジア的感覚で共感も得られますですしね。しかし、完成されたホールパッケージとして輸出できるとしたら、日本では今のところPerfumeしかアイドルグループが見当たりません。
私は韓国という国を特別に見ているわけではありませんよ。ただ、SMエンタがこのままアジア代表になってしまうのはチョットねという気持ちがあるんです。
それと、Perfumeも永遠に活動できるものではないですよね。特に今の形式では。後数年程度の寿命でしょう。このままでは。冷静に考えてです。
それならば、後数年、高みを目指しても良いんで無いでしょうか。このグループは目指すところがあるときは輝いています。しかし、最近は何を目指しているのかはっきりせず、その本来の輝きをも失ってしまっています。
メンバーはもう満足しちゃったのでしょうか。高いポテンシャルを持っているのに、これで満足したのでしょうか。そうだとしたら、本当に勿体ない話です。
輝きを持ったスーパーグループとして、Perfumeには世界で活躍してもらいたいです。多分、レディ・ガガのレベルを超えられるんでないかと思いますよ。レディ・ガガは才能あふれる人ですが、あまりにアーティスティックな感性におぼれてしまい、高みを目指すことに力を入れすぎています。三人はグループであり、いい意味で力が抜けているので、上を向いてくれさえいれば、そのままどこまででも上昇していけるでしょう。でも、今のように前だけを見ていたのでは現状維持もできません。この世の中は下へ下へと向かう力が満ちあふれているため、このまま進もうとしても、引きずり下ろされるだけです。さあ、上を向いて進みましょう。
(久しぶりのPerfumeネタですが、あえてSMエンタのこともあるので、K-popカテゴリーにも入れてみました。)
コメント
“Perfumeをヨーロッパへ輸出しよう!” への2件のフィードバック
こんにちは。韓国のパフュームの大ファンです。 このネタが持っている正確なトレンドの分析能力と予測力に本当に強力な印象を受けました。この素晴らしい記事を韓国の人々と共有するためにソースを表示して、私のブログに翻訳をしておきました。指摘点は赤で表示をして、深く共感する点は青色で表示をしておいてみました。 http://wafflemaker.tistory.com/538
日本語お上手ですね。翻訳お疲れ様でした。
この記事は、Perfumeがユニバーサルに移籍する前、もちろんアジアツアーのずっと前に書いたものです。
私は、日本人ですが、親日でもなく、また日本を嫌っているわけでもありません。同様に、韓国を好きなわけでも、嫌いでもありません。特定の国に対して、好き嫌いはありません。ですから、今回のオリンピックも選手個人の活躍は嬉しく思いますが、日本がいくつメダルとったとか、そんなことには興味はありません。
同様に、音楽についても基本好き嫌いはありません。その時々で聞くジャンルは違えど、良いものは良い、悪いものは悪いという考えです。
私が若い時は、確実に世界のエンターテイメントの中心はアメリカだったでしょう。しかし、アメリカは音楽的に昔ほど革新的ではなくなってしまいました。
文化的にはインターネットの普及により、音楽ではなく、各国の世界観が交わり、中立化して行っております。今、日本で起きている物価の下落と、いわゆる後進国で起きている物価の上昇は同じ現象だと思っています。すべてが中間地点に向かって集約されていきます。
音楽も、国による分け方はもう古臭いのだと思っています。J-POPが多彩であるのと同様に、K-POPもひとつのジャンルの音楽ではありません。
そしてこうした状況を考え、世界的な流れで見た場合、Perfumeが行なっているパフォーマンスは独特なものでしょう。私は、Perfumeが日本でいくらライブをおこなっても興味を持っていません。現在、彼女たちのパフォーマンスが、今回のアジアツアーでどの程度受け入れられるのかに、興味を持っています。
彼女たちがアジア圏で受け入れられる下地はあると思います。K-POPはアジアに浸透しており、日本のグループの中では「K-POP的」であるからです。
今回のアジアツアーが成功したならば、次に世界へ進出して欲しいと本当に願っています。そして、世界でどの程度Perfumeが受け入れられるのか非常に興味深いです。
記事中にも書きましたが、彼女たちは目標を持ち、それに突き進んでいる時が一番輝いているのです。それは、人間が持つ「実現力」をファンに対してアピールしてくれるからでしょう。音楽は機械的ですが、彼女たちは人間の持つ力を体現してきました。そして、これからも表現し続けてくれることを願っています。