少女はパリで、KARAはファンミで。

SMTOWNは2日間分、KARAはファミリアによって撮影された映像がいち早くアップされております。

SMTOWN in Parisは2日目の映像がSMサイトから上がっていないところを見ると、初めからTVオンエアありきで、1日目が撮影日、2日目は会場内で流す目的オンリーでカメラ設置されていたのでしょうか。2日目のファンによる映像にはクレーンカメラとか大規模な撮影装置が映り込んでいないようです。

まあ、ファンとしてはSMの思惑はどうでも良く、正式にTV放映が決まったようで、おめでとうございます。決まっていたと言うべきですかね。発表をライブの後に持ってくる、意味合いが分かりませんけれど。

映像をあさっている方はおわかりでしょうが、会場はカメラ回しっぱなしの方がたくさんいます。たぶん、これが世界標準です。日本だけがなぜか未だに、コンサートは著作権的聖域で、撮影装置など不浄な物は持ち込んではいけないのです。できれば、K-popのアーチストサイドから、この日本の不可解な聖域を壊してもらえたら、いいなと思っております。

2日目のサニの様子を見る限り、前回ではないにせよ、だいぶ調子が上がってきているようです。踊りながら、自分のポジションを気にして、調整しています。完全なら意識しなくてもぴったっと合うでしょうし、体調悪いならパフォーマンス自体だけにしか注意が向かないでしょうから、ポジショニングまで気が回らないでしょうしね。

一方、KARAのファンミは大盛り上がりでしたね。詳しくは、他のブロガーさんの記事をご覧ください。本当にKARAは良いファンを持っています。ファミリアでいることが幸せなのですね。日本の入場料は高すぎると思いますが。今回は、騒動に対する陳謝の意味もあったと思いますから、せいぜい会場代がペイできればいいや程度の値段を設定すべきです。

少女時代のファンとKARAのファンの違いは、少女時代とKARAのスタイル、さらに人気が出て行った過程をそのまま反映しています。

少女時代はデビュー当時から高度なダンススキル、歌唱力が抜群でした。正に完成されたパフォーマーとしてデビューして、その実力で人気を引っ張ってきました。典型的なK-popアイドルです。ファンも、その完成された形式にあこがれ、楽しんでいます。

KARAはデビュー当時は4人組で、ある程度の実力を備えた、こちらも典型的なグループと売り出そうとしましたが、人気は出ず、そこでメンバーが脱退し、存続が危ぶまれ、2名の新メンバーの追加、イメージをかわいい路線に変更、宿舎公開、実力が伴わないままのTV出演、スンヨンが一人でがんばり、認知され、だんだんと人気が出て、クールなルパンで大当たりと、その成長をファンは楽しんできました。

それは、いわばPerfumeやAKB48に見られる日本型アイドルの図式です。

AKB48の総選挙は外国でも映画館などに中継されました。TVで韓国のファンのインタビューがありましたが、その話の中で、「韓国のアイドルは完成されているが、日本のアイドルは未完成のままデビューし、成長していく姿を見ることができるのが良い」とおっしゃっていました。

おもしろいですね。韓国型の完成したアイドルが人気を得て、その育成システムに外国でも興味をもっている国がいる一方で、その韓国で日本的な成長していくアイドルを楽しむ人たちがいるんです。そういえばAKBの育成システムを秋元氏が外国に輸出しようとしていましたが、その話はどうなったのでしょうか?

私は、AKB48には興味は持っていませんが、その会いに行けるアイドルコンセプトと、成長の過程を見せる日本式アイドル戦略はおもしろいと思います。今、世界がK-pop型の完成されたアイドルが注目を集め、各国でその形態を取り入れる可能性がある現在、日本式のアイドル戦略も売れる可能性があります。なぜなら、韓国でもAKB48は人気を得ているからです。

ジャニーズ的な、かわいい、かっこいいけど、パフォーマンスは平均していまいちでも、韓国の一部では人気を集め、コンサートできちゃうんです。ネット時代の情報の伝播は、各国が自国の文化に基づいたナショナリズム的な判断基準を乗り越え、あらゆる形式のかっこよさが、あらゆる人たちに受け入れられる可能性を持っているのです。

そういった意味で、Perfumeはもったいなかったですね。もっとネットに映像が流れれば、世界中で受け入れられる可能性は非常に大きかったはずです。日本の放送局と、所属レコード会社は映像を消すのに躍起になっており、戦略的に、しばらく流しておくことができないのは、残念でした。

Perfumeも完成されてしまい、ストーリー的な展開が弱くなってしまった今では、世界に向け映像を流す戦略だけでは弱いですが、全く効果が無いわけではないでしょう。逆に、K-pop型の完成されたパフォーマンスを売りに、日本でやっているようなライブをそのまま外国で行えれば、人気の出る可能性はあると思いますが、なにせメンバーと事務所がやる気があるのかないのか…あったとしたら、語学力が今のところ問題なのですが…なぜ、大学卒業するのに一生懸命だったんだろう。その時間を費やせば、絶対に世界を魅了することができたのに。残念なグループです。もったいない。


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