BSWで新人さんに教える立場になると、ゲームの操作やルールを説明するのが面倒になる時期が来ます。考えてみてください。新しい人が来るたびに、同じ説明をするのです。w 基本は遊ぶ人がルールを読むのがマナーなのですが、新人さんにこれを押しつけるのはまたマナー違反です。まだ、よく分かっていない人には、教えてあげたり、手伝ってあげるのがBSW流なのです。 そこで、チューターパペットというシステムがあります。パペットはシェルプログラミングのような機能です。BSWの中で、あるユーザーとして存在しておりますが、その中身はどこかに書かれたプログラムで、何かを自動化したり、便利にするために存在しております。 パペットを勉強しても、実はたいしたことは出来ません。セキュリティのために、あえて機能を抑えているそうです。パペットは、パペットのある場所の会話を聞くだけのシンプルパペット、様々な機能を実現できるコマンドパペット、低いレベルでも起動でき、その部屋に誰もいなくなると自動で消去されるチューターパペットの3種類があります。 チューターパペットは、ベテランさんが教える内容を、繰り返してタイプしなくても良いように、パペットに説明させるシステムとして作成されました。 私はもう作成する気力がなくなったので、個人で作成してくれる方のために、まとめておきます。まだ作成していない、公式の日本語チューターパペットを作成してもよし、自分専用のチューターパペットを作成してもよし。チャレンジしてみたい方はどうぞ。
チューターパペットを起動できる人
チューターパペットは登録後の人なら起動できたはずです。もしかしたらランク1が必要だったかもしれません。 ただし、チューターパペットはルールを知るために起動する物ではありません。ルールをお読みください。 それと、ゲーム部屋で、その部屋にあるゲームのチューターパペットを起動してください。間違ってもマネージャーやある都市の広場(C55とかC110とか)で起動してはいけません。それはBSWシステム全体のメモリを圧迫してしまい、システムが重くなる、停止してしまう原因となります。(そのため、マネージャーなどではパペットは通常動作しません) 起動コマンドは: /puppet TP このコマンドでその部屋のゲームのパペットが起動されます。しかし、大抵のゲームではドイツ語版が起動されます。役に立ちません。 /puppet start チューターパペット名 この形式で通常のパペットとして、チューターパペットを起動できます。ランク8か9が必要かもしれません。パペットをチューターパペットとして登録しておけば、低いランクでも起動できたかもしれません。ちょっと複雑なので正確なところは忘れました。 私が作成したチューターパペットの一覧です。
英語名 | 日本語名 | TP名 |
Can’t Stop | キャントストップ | CaptainBili |
Diamant | ディアマンテ・ダイヤモンド | InranJones |
Trans America | トランスアメリカ | TaJa |
Vanbanque | ババンク | vanbanqueJa |
Um Krone und Kragen | 王への請願 | wkwk |
6nimmt | 6ニムト | KitanoKoudai |
Heckmeck am Bratwurmeck | ヘックメック | MushiJa |
Emerald | エメラルド | EmeraldJa |
Attribute | アトリビュート | meri3ja |
チューターパペットを作成できる人
ランクが9以上必要です。他に、テキストファイルをアップロードできるサーバーが必要です。 チューターパペットは通常のhtmlページと同様に、テキストファイル形式でサーバーにアップロードします。パペットの登録時にそのURLアドレスを登録しておくという仕組みになっています。日本語の場合、ShiftJisとUTF8形式での保存が使用できますが、それを明記しておく必要があります。 直接プログラムしてみたい方は、こちらのBSW正式フォーラムをご覧ください。登録ユーザーでフォーラムの表示を日本語に設定していらっしゃらないかた以外は、そのままでは文字化けして表示されますので、ブラウザの表示→文字エンコード→UTF8もしくはunicodeに切り替えてご覧ください。 私のパペットのプログラム内容が見たい方は、”/puppetdef info パペット名”でプログラムのURLが表示されます。ブラウザでそのアドレスを指定してもらえれば、プログラムを読めるはずです。ただし、利便性を考え、SJISにしていたと思います。(ほとんどのプログラムは次に述べる生成プログラムを利用して作成したものです) AWKというスクリプト言語を利用した生成プログラムも用意しております。Linuxなら標準で用意されています。Windowsでも、フリーのものがあちらこちらで配布されています。今は、あまり流行っていないので、古いバージョンの物しかないかもしれません。たぶん、古いやつでも日本語が処理できれば、大丈夫なはずです。 チューターパペット生成プログラムについては、同様にBSW正式フォーラムのこちらの書き込みをご覧ください。前記と同様に、ブラウザの表示文字エンコードを変更する必要があります。 自分でAWKを設定するのが面倒な方は、生成前のデータを以下の要領で作成して、テキストファイルで私に送ってもらえば、変換して送り返します。やる気のある方は遠慮なくどうぞ。もし、アップロードする環境がない方は、アップする場所も提供します。ファイルをおくってもらえれば、私個人でアメリカに借りている格安サーバーに乗っけておきます。 元データーは以下の要領で作成してください。実際の、ババンクのチューターパペットです。
# # ja tutor puppet for vabanque # PUPPET vabanqueTP CHARSET Shift_JIS LOGIN はババンクのチューターパペットです。 LOGOUT を終了します。 INFO Vabanque TP ja ver. by HiroQws # # start message # INIT -- ババンク・チューターパペット INIT -- @helpでヘルプの表示, @mokujiで目次表示, 終了したいときは@owari INIT -- インストを順番に表示したいときには、@tugiを使用ください。 # # Define help message # HELP ヘルプ: HELP @tugiで、次のパラグラフを表示します。 HELP @mokujiで、項目と表示コマンドの表示。 HELP @ichiranでは、チャットウィンドウに一覧表を表示します。 HELP @owariで終了します。 HELP @d パラグラフ番号で、特定のパラグラフを表示します。 HELP (@dコマンドは@tugiの表示に影響を与えません) # # From here, instruction message. # # command-name<TAB>description : command name + command description # (empty)<TAB>instruction line : instruction message line # (empty line) : devide paragraph # ninzu プレーヤー人数 このゲームは3人から6人でプレーします。 gaiyo ゲームの概要 まずチップをテーブルに賭け、3枚のカードを配置し、自分のコマを進めます。 金額とカードの種類、コマにより、手に入る金額が決定します。 4ラウンド行い、一番多くのお金を稼いだ人の勝利です。 読み合い、騙し合いの楽しいゲームです。 tejun 手順と操作 ラウンドの一番最初では、チップをテーブルに配置します。クリックしてください。 テーブルの数はプレイ人数によって決まります。 スタートプレーヤーから順番に自分のチップを好きなテーブルに配置します。 ラウンド1では5金を4回、ラウンド2では10金を3回、 ラウンド3では20金を2回、ラウンド4では50金を1回配置します。 次に手持ちの3種類のカード(ブラフ、いかさま師、倍増)を好きなテーブルに配置します。 置きたいカードをクリックし、次にテーブルをクリックします。 ブラフ:効果なし、はったりのために使用します。 いかさま師:配置したテーブルの儲けを横取りします。 倍増:テーブルの儲けを倍増カードの枚数+1倍にします。 全員がコマを動かし終えたら、儲けの計算です。自動的に順番に行われます。 各プレーヤーのコマが置かれているテーブルのカードが表になり、 計算結果が表示されます。確認したら、OKをクリックしてください。 keisan もうけの計算 いかさま師のいないテーブルでは: コマを置いた全プレーヤーに、チップ×倍増カードの効果×1000金が入ります。 いかさま師がいるテーブルではコマを置いたプレーヤでなく、いかさま師を置いた 全プレーヤに、チップ×倍増カードの効果×1000×自分以外のコマの数が入ります。 次のラウンドでは、プレイ順が変更になります。 一番お金を持っているプレーヤーから順番にプレイすることになります。 これを4ラウンド繰り返します。 jyouhou ゲーム情報 BSW本家のルールページは:http://www.brettspielwelt.de/Hilfe/Anleitungen/Vabanque/?nation=ja:en これで、説明を全部ご覧いただきました。 ここで終了するには@owariと入力してください。 もう一度、最初からよみたい方は、@tugiと入力してください。
詳しい内容は、フォーラムの内容をお読みいただくとして、簡単に説明しておきます。
#から始まる行はコメントです。 PUPPET<tab>パペット名 CHARSET<tab>文字エンコード 日本語なら”Shift_JIS”か”UTF-8″ LOGIN<tab>起動時のメッセージ LOGOUT<tab>終了時のメッセージ INFO<tab>パペットの情報 INIT<tab>起動時に表示されるメッセージ、複数行可 HELP<tab>ヘルプコマンドで表示されるメッセージ、複数行可 以降は表示メッセージ本文の定義に使用する形式です。
(空行) 段落の区切りに使用する、ユーザーが@tugiを打ち込んで表示される段落の区切りを定義する コマンド名<tab>表示内容 コマンド名は英文字、@コマンド名でその段落を表示する <tab>表示内容 表示内容をそのまま表示する SLEEP<tab>秒数 秒数だけ表示をポーズする 通常は以上の内容だけで、十分だと思いますが、それ以上はフォーラムの内容を読んでください。私も、忘れています。w
パペットの登録
パペットのプログラムをアップロードしたら、パペットを登録します。 /puppetdef TP パペット名 URLアドレス このコマンドでは、パペット名が予約され、URLアドレスに結びつけられるだけで、URLが正しいか、エラーがないかは調べられません。パペット名は忘れないでください。後で、調べる手段がありません。 TPはチューターパペットの略です。大文字です。パペット名は英数字です。BSWのユーザー名と同様な命名規則が適用されます。URLアドレスはアップロード先のアドレスになります。 登録したパペットを削除するには次のコマンドを使用します。 /puppetdef delete パペット名 情報の表示や属性の設定などはコマンドでも可能ですが、パペットツールが用意されており、それを利用する方が、わかりやすいと思います。ツールバー上で右クリック、Configure…から、Puppetツールを表示できるようにすると、使用可能になります。 パペットの属性についていうなら、特に理由がない限り、所有者は自分にしておきましょう。自動起動はサーバー起動時に自動に立ち上げてくれますが、公共性があるものだけです。チューターパペットの場合、その時点で使う人が起動すればいいので、自動起動にする必要がありません。また、誰もが起動出来るようにするためには、パブリックの属性を付けておく必要があります。(たぶん) パペットのプログラムのURLアドレスを変更したい場合は /puppetdef set パペット名 url=URLアドレス を使用します。 パペットを定義する場合でも、URLアドレスを変更する場合でも、他の人のプログラムを使ってはいけません。表向きはエラーになりませんが、BSWのログには多重に登録されているとエラー報告が残るそうです。自分のプログラムは自分で用意しましょう。
公式チューターパペットにしたいときは
一応、公式チューターパペットは存在しています。私が作ったものは登録してあるはずですが、日本語の場合、実は便利ではありません。 ドイツ語の場合/puppt TPで、その部屋のゲームに一致したチューターパペットが起動されるので便利なのですが、日本語の場合、うる覚えですが/puppet TP ゲーム名_jpだったかにしなくてはならないため、面倒なのです。ゲーム名は当然英語表示なのですが、空白なしで表現するゲーム名がなんだったか覚えてはいられないため、全然使えません。そのため、お知らせパペットhakaseを作成したのです。 使われないと分かっていても、登録したい方は、アドミンのSLC氏に連絡してください。
実際にチューターパペットを作成したら
実際に作成し、他のユーザーさんに使ってもらってもかまわないという方は私に連絡ください。 お知らせパペットのhakase、BSWの正式フォーラム、このブログで皆さんにお知らせします。 それではHappy BSWライフを。