Wet Shaving Productsのシェービングソープ、Fougere Noirのレビューです。
このソープのレビューは、まるまる半年悩んでいます。ビーガンバーションのソープですので、使用感などは過去記事を読んでもらうとしても、香りの説明が難しいのです。
香り
一番基本となるのは「シダ」の香りです。土臭さ、カビ臭さを感じさせます。もちろん不快な香りではありません。それにややムスク的な甘い香りもします。
「ドラッカー・ノイア(Drakkar Noir、ラ・ラッシュのメンズ向けフレグランス)を参考に、トップノートにベルガモット、ローズマリー、ラベンダー、ミドルノートにカルダモンとゼラニウム、さらにベチバー、シーダ、モミの花の香りを付け加えた、芳香性のシダの香りです。」
シダの生えている所を草刈りすると、独特の土臭さを感じます。それと似た香りがベースです。香水ではベースとして使われます。
それだけでは、良い香りになりませんので、いろいろなフローラルな香りを調香しています。フローラルな部分が、私の鼻には化粧品的なムスク香に感じられます。日本人にとっては、男性向け香水と言うよりは、女性の化粧品という香りにまとまっています。
子供に嗅がせれば、顔を背けるでしょう。ある程度年齢を重ねないと、良い香りと思えないかと思います。そうした意味で若い人向きの香りではありません。
昔の日本の化粧品に、この手の香りがよく使われていましたが、より上品です。自然なシダの香りが奥行きを与えています。
湿った土の香りは、カビなどの香りです。そうした香りが苦手な方にはおすすめしません。ならば、どういう人に向くのかを私の香りのボキャブラリーでは説明できません。
非常に複雑で、良い香りだと思います。ただ、好き嫌いは分かれるでしょう。
追記:土臭い全体の感じが、火を着けていない普通(上級品でない)の「毎日香」に近い香りです。毎日香よりフローラルです。