ネタが切れました。なので、しばらく前から書こうと思っていた話です。
SMの全米進出は、世界での少女時代のネームバリューに基づいた決定でしょう。パリでのSMタウン・ミーティングではSMの会長であるイ・スマン氏は「ヨーロッパの進出は米国進出の足がかり、そして最後は中国の市場」と言い、まずはヨーロッパからで、米国への進出はまだまだ先と言っていました。
その後、米国で大邸宅を「アーティストの進出のため」に購入したようですが、その実は自分の子供の学校の進学目的であるような情報も流れました。
日本でのツアーの最中の話です。ツアーが終わり、韓国へ戻ってからは、メンバーがバラエティーに出演しだし、音楽番組のMCに復活するなど、日本進出前の状況に戻っています。日本進出に力をそそぐために、それらのレギュラーを一度は全部降りたのですが、またもとのように韓国内でレギュラーを持ち始めました。
それと同時期にニューアルバムは世界同時配信で、アルバムは全米やヨーロッパなど、全世界同時発売という話になり、発売日直前に、「戦略を練り直すため」という名目で発売を延期するという自体を引き起こしました。
その後、全米やヨーロッパ向けにはフルアルバムでなく、マキシシングルが発売されることになりました。
少女時代のプロモーションは、最近は一定の形式で行われます。発売の発表と同時に、ホームページは”Coming soon…”という予告形式になり、カウントダウンが示されます。カウントダウンが進むにつれ、イメージ写真が公開され、次に、Youtubeの公式チャンネルにティーザーが、そして活動曲のPVがリリースされ、アルバムの発売となります。
プロモーションのイメージは当然ながら、活動曲に合わせたコンセプトが用意され、通常一貫しています。ところが、今回のThe Boysに関しては、最初に公開されたお伽話や童話などの主人公に合わせた画像と、そのあとのティーザー、そしてマキシ・シングル用と言われているイメージがそれぞれ異なっており、コンセプトに統一感がありません。
マキシ・シングルの発売のために、フルアルバムの発売を延期した理由が、その時点で有名プロデューサーを起用し、それで遅れたのなら、理由もわかりますが、PVの撮影が8月末頃か9月ということですので、期間が合いません。
少女時代は、日本のツアー準備で忙しかったでしょうから、米国へ録音しに行っている暇はなかったでしょう。すると、ラリーが韓国の音楽の状況を知りたい、自分がデビュー曲をプロデュースした新人ガールズグループの応援したいという名目で訪韓したのは、実際は少女時代のプロデュースのためであったとも考えられます。それならば、4月27日付けで来訪の記事が伝えられたようですので、その直後5月頭くらいで録音でしょうかね。(はて、5月の頭にメンバーは何をしていたのか思いません。 😀 )この推測通りなら、ラリーのプロデュースが原因でアルバム発売が遅れたわけでありません。
推測するに、SMといえども、行き当たりばったりの仕事をしているか、もしくはワンマン会社にみられる、社長や会長の思い付きによる、ゴタゴタだと考えられます。
全米、世界進出といえど、しばらくは韓国に腰を下ろしての活動となるようです。レギュラー取っちゃったら、半年以上は動けないでしょう。
もし、本格的にまず米国へ進出するならば、皆さんなら、どんなストーリーを描くでしょうか?私なら、こんなふうにやりたいです。
1.冠は「韓国の」ではなく、「アジアの」にする。
これは、サムソンのアップル訴訟の影響、さらに米国での各国に対する好き嫌いアンケートで、韓国が嫌いという人が結構いるという事実対策です。さらに、もしバッシングを受けたとしても、「アジア系に対する差別・憎悪だ」という逆キャンペーンが張りやすくするための方策でもあります。
さらに、アジアNo.1のガールズグループという売り出し文句を使っても、嘘が入っていません。事実、ナンバー1なのは明らかです。
2.最初はアジアンテイストを入れた曲にする。
もし、既存の曲から選ぶとすれば、チョコレート・ラブが良いです。宣伝曲ですから韓国内ではオンエアできないのでしょうが、米国なら関係ありません。PVはCMと同じような路線をそのまま使えます。
アジアンテイストがダメなら、Genieの英語バージョンです。もともと英語のはずですから、オリジナルバージョンでしょうか。日本では明らかに、美脚を強調するためにデビュー曲として選ばれましたが、米国ですと、長さ的に短いですので、曲勝負ということで。
新しく曲を作るというならば、一曲目はアジアンテイスト、PVも扇子やら竹とかアジアを連想させるものを使います。ややセクシーにしたいので、衣装のベースはチャイナドレス。
二曲目はスタイリッシュなロック。コンセプトは「自分の殻を破る」。K-Popにはアーティスト・事務所間の奴隷契約がつきものです。SMとメンバー間で、東方神起の問題以降に新しく契約しなおしたのかどうかはわかりませんが、こうした話が持ち出されてくるでしょう。なにせ、人権の国ですからね。PVは例えば、番号を振られて、自分の意志がなくロボットのように動いているメンバーが、途中から自分の意志で動き出し、番号は崩れ落ち、各自が自由にダンスを繰り広げていくという形にして、メンバーは自由にやっているんだよと暗示するものにします。
三曲目の曲調は米国での市場調査を基づいて決めます。この頃には全米で知られるようになるでしょう。どんな曲が聞きたいかのアンケートを行い、その結果で決めます。ただし、歌の巧さをアピールするため、コーラス部分にはハモリを入れます。この部分では、各自の決まったダンスは無し。歌うことに集中させます。テレビ出演などで振られても直ぐに、このハモリパートが出来るように、練習してもらいましょう。
3.スタイルの固定
日本人でも初めてソシを見たときに、各メンバーが見分けづらいと思います。活動曲ごとに、髪の毛の色やスタイルが変わりますからね。
そこで、3曲目までは各メンバーのスタイルを固定します。髪の毛は黒髪3、金髪2,ブラウン2,赤毛1,シルバー1。ヘアスタイルも固定。ロング・ショート、ロングの編みこみ、ベリーショート、ポニーテールか後ろでまとめる担当、ウエーブ、チリチリパーマでアップでまとめる、などなど。
衣装もバラバラ。ヒョヨンはダンサー系の衣装。サニーはセクシー系。ユリかソヒョンは黒ぶちメガネ、黒髪・ロングヘアーを後ろで分けるかまとめ、衣装は日本の制服ファッション系にします。これで欧米の日本アニメオタクを取り込みます。スヨンは銀髪、ベリーショートで男子系ファッション。(ペリーショートが似合わなそうなら、変更)
後のメンバーに関しては、私にはファッションセンスがありませんから、まだイメージが湧きませんが、要はヘアースタイルと色、衣装を見れば、誰なのかわかるように、3曲目までは同じ路線でいきます。これは、新しく少女時代を見てくれる人たちに向けてわかりやすくするための方策です。多少、本人とのイメージがずれていても、いいのです。
4曲目以降にファンになった人でも、最初の3曲のPVを見れば、見分けがつき、そして顔を自然と覚えてくれるでしょう。
PVも基本その曲調に合わせます。例えば、一曲目のアジアンテイストに合わせて、チャイナドレスという風にです。チャイナドレスは揃ったダンスシーンで使い、個人を取るシーンでは、イメージに合わせた服を着るという感じに作ります。
4.心構え
米国に本格的に進出すると決めたら、その時点から守るべき心構えがあります。たとえ、韓国内にいようともです。
差別を刺激するような表現は絶対に避けましましょう。それは直接差別用語を使わないということではありません。例えば、最近のアジアの傾向では色白は美白としてもてはやされており、メンバーが肌の白さについて話すことがありますが、私の魅力は美白、輝くような白い肌ですと言ってしまうと、それは黒い肌を持った黒人さんたちには、良くは聞こえないでしょう。当然ながら、韓国内の放送だけであっても、事務所はこうした話を振られないように事前の打ち合わせ、もし差し支えそうな発言があった場合、生放送でなければカットしてもらう前提での出演をさせなくてはなりません。
また、この国ではこれが大変だったとか、食事が合わなかったとか、これが不便だったとか、他の国に対するネガティブな発言は一切禁止です。
例えばテヨンが日本ツアーの時に食後に吐き気がしたことを「他の国だから、食事が合わなかったからかな」と表現しました。多分、日本に気を使って、このような表現になったのだろうと思います。ですが「他の国」、「合わない」という言い方は日本のファンにとって、ネガティブに響きます。(少女時代を向かい入れる日本のテレビ局は次回から、どんなお弁当がテヨンの口にあうか気を配ることになるでしょう 😀 )かえって、ストレートに「日本でメンバーと食事したあと、すこし気持ち悪くなり」と表現したほうが、よかったのです。なぜなら、それは単なる個人的な事実だけであって、ファンはそれで心配をするにせよ、気分を害する要素がないからです。
他に、ユリが「日本では美脚を強調され、足にまでファンデーションを塗らなくてはならないから、大変」という発言をしました。それを聞くと、だったら活動しなきゃいいじゃないかという気持ちを抱かせます。実は、彼女は韓国でGenieで活動していた時、「Genieは足に注目されるので、ファンデーションを…」と全く同じコメントを出したことがあるので、悪気があるわけでないのです。これを踏まえ、「アメリカでは…」というコメントを米国内にせよ、韓国内にせよ、他の国を引き合いに出したら、決して悪い表現を後に続けてはなりません。それで、幾らかのファンは離れていきます。引き合いに出すときは、必ず良いことを続けるようにしましょう。
インタビュー中は口元を自然と結んでおくことにするか、にこやかに笑っていましょう。今回の米国でのインタビューやファンミをみていて気づいたのは、口が半開きになってしまうメンバーが多いことです。これは、どの国であっても、見栄えがよくありません。ユリ・ユナの二人は分からない・関心が無い事になってしまうと、それが表情に出やすいので、気をつけましょう。はたから見てテンションが下がっているのが一目でわかります。
インタビュー中に何かを振られたら、即時にYes、Noを決断しましょう。例えばダンスを振られたら、直ぐに観客を煽り拍手を求め、踊りましょう。歌を歌をアカペラで求められたら、直ぐに歌いましょう。予め、振られたときのために、何を歌うか決めておきましょう。できないときは、直ぐに断るように。迷っている場面が多すぎます。迷いはパフォーマーとしてパフォーマンスすることに同意していないことを示しています。プロとしてやるときは直ぐに求めに応じましょう。グズグズしている姿はプロフェッショナルとして見栄えが悪いです。
まあ、色々と考えられますね。SMに本当に戦略家がいればいいのですが。これまでの、成り行き任せでも、9人の魅力で人気を得てうまくいきました。更に確実にするために、これからどうやっていくのでしょうか?
さて、皆さんなら、どう戦略を考えますか?