Shaver Heaven、ブランド終了

オーストラリアのソープメーカーである、Shaver Heavenがブランドの終了を発表し、安売りを行っています。ソープは売り切れました。

当サイトでは、3つほど小ロット、手作り生産のアーティザン(Artisan:職人)ソープメーカーを紹介しました。この、Shaver Heavenも紹介予定リストに入れていました。

今まで紹介していなかった理由は2つあります。一つ目は、「売り」にできる、代表的な香りがどれかわからず、香りの選択をしている人が若いのか、芸術家肌なのか、売れ筋の香りを出していないため、先行きに不安があったからです。

2つ目の理由は、ラベルのイラストや写真です。これも、ウエットシェービングを愛用する購買層に訴えるようなものではなく、ここからも「芸術家」気質を感じられました。つまり、才能を見せてやろうと言う、余計な力の入れ方を感じられ、「多くの人に受け入れられる」という、ラベルデザインがされていないため、紹介に二の足を踏んでいました。

Shaver Heavenのサイト

ソープ自体は、評価が高いものです。ページ上部で選択を変えない限り、ソープは10豪ドルで表示されています。米ドルに直せば、約7.7ドルです。これは、平均的なアーティザンソープの半額に割り引かれています。

もう少し、「渋目」な香りを中心に据えれば、もっと長く続いたのでしょうが、2年で幕引きになりました。

つまるところ、シェービング製品の市場は過剰供給気味なため、そこに割って入るには目新しさや、特に優れた点が必要です。しかし、クラッシックシェービングを愛する人は、目新しさよりも、古典的な「男らしさ」とか、「昔ながら」の要素を求めます。その点で、目新しいわけでなく、製品が飛び抜けてよいわけでもない、古いブランドが生き残っているわけです。

ネット上に流れる、いろいろな人の「今日のシェービング」を見てみると、ここ一ヶ月は、Barrister & Mannがよく取り上げられています。新しいソープを限定で出したのが、受けているからです。数ヶ月で見てみると、Caties’bubblesが強いです。ブランドを立ち上げた当初は、Shaver Heavenも市場受けは良かったのですが、後続商品が段々とメインの香り付けから外れ、古い商品を販売しなくなるという継続性にかける商売を行ったため、ユーザから見限られたのでしょう。

こうして、堂々と消えるのは珍しいパターンです。大抵、販売者がやる気を失うと、製造をしなくなり、静かに市場から消えていきます。

このサイトでは、できるだけ将来性のあるブランドを選ぼうとしていますが、その選択がとても難しいのです。


投稿日

カテゴリー:

,

投稿者:

タグ: