今回の記事で紹介するシェービングクリームは、缶の頭を押せば泡やジェルが出てくる製品ではありません。ブラシで泡立てたり、手で泡立てたりするタイプの製品です。特にクラッシックシェービングと呼ばれる剃り方に適した製品を紹介します。
(追記:シェービングに関しては、この記事が一番読まれています。公開から一年経ちましたが、値段などはいろいろ変化しています。購入される方は現在の値段を確認し、納得してから購入しましょう。)
男性のシェービングもこの50年でだいぶ進化しました。私の子供の頃はまだ一般的には、片刃か両刃か、使い捨てか替刃交換式か程度の違いしかありませんでした。それから二枚刃が出て、刃の枚数は3枚、4枚と増え、電動でバイブレーションを起こすようになり、今では5枚刃も出ています。
実際、刃が多くなるとあたりが柔らかくなり、剃り心地も良くなります。ある程度の深剃りが可能で、比較的短時間で剃れるようになりました。ところが、替刃の値段もそれにつれ段々と高くなりました。
また私自身、加齢により髭が段々と濃くなり、カートリッジ式では剃り残しが出てくるようになりました。40から50代が一番ヒゲの濃い期間です。
そこで昔取った杵柄で、両刃のカミソリに戻ることにしました。刃は一枚だけですが、うまくコントロールすると深剃りが可能です。その代わり、慣れとテクニックが必要です。両刃の安全カミソリや古くからあるストレートのカミソリで髭をあたることを最近は、ウェットシェービングとかクラッシックシェービングと呼びます。昔から男性にとってカミソリは「趣味」や「好み」でもありました。方法や道具の好みもあり、情報は検索すればたくさん見つかります。
このサイトでも、今後少々情報をお知らせする予定ですが、まず初めての記事は比較的日本語の情報が少ない、シェービングソープ、シェービングクリームの紹介です。
ソープとクリーム
歴史的にはシェービングソープのほうが古いです。シェービングを趣味としている人の間では、ソープのほうが人気があります。一方シェービングクリームは泡立てるのが簡単で早いため、現在では一般的に人気が高くなってきています。
ソープはクリームより値段が張るものが多いのですが、より長期間使用できるためコストパフォーマンスは優れています。メーカー側としては毎日剃って、ソープは3ヶ月、クリームは2ヶ月程度の使用を想定しているところが多いようですが、ほとんどの方はそれ以上持ちます。
また、一度開封すると変質したり、香りが飛んだりするため、商品によっては使用期限が指定されているものもあります。特に最近の製品は防腐剤などを含めない傾向があり、一度使用すると変質しやすいのです。複数の製品を同時に使い分けている方は、気をつけましょう。複数のクリームを同時に使う場合、おすすめは小分け容器を使うか、スパチュラ(アイスクリームの木製スプーンのようなヘラ)で直接触れない方法です。
ソープの場合は蓋を閉める前に、できるだけ乾燥させましょう。ただし、風や高温にさらすと香りが飛んでしまいます。完全にからからにするのではなく、ある程度乾燥させる方針が良いかもしれません。私はロード後、水分を含んだソープ分を指ですくい取り、剃っている最中のみ蓋を空けたままにしておきます。
一般的に髭剃りの泡には、もっちりとした粘り気(クション性)と潤滑性、それが長く続くことが重要視されます。(シャワーや入浴時に剃る場合、泡の粘り気の重要度はやや落ちますが、服を着たまま朝剃る人の場合、泡立ちが弱くてダラダラ流れると、扱いに困ります。)
普通の石鹸ではだめなのか
特に家計を守っている奥さんには気になることでしょうが、普通の石鹸では剃れないのでしょうか?それは、ムダ毛の処理と似た問題があるのです。
たとえば、ある人は皮膚が比較的強く、石鹸を使って剃っても問題が起きない人もいます。逆に、専用のフォームを使ってシェービングをしてもヒリヒリして「カミソリ負け」する人もいます。各自の肌と使用するカミソリにより、合う場合もあるでしょう。多分、ほとんどの場合剃りづらかったり、カミソリ負けを起こしたりします。(私の場合は普通の石鹸でカミソリ負けを起こさないように剃ると、深く剃れません。深く剃るとカミソリ負けを起こします。)
通常の石鹸はシェービング用のソープやクリームより汚れを落とす力が強いのが、カミソリ負けの主な原因だと思われます。pHがより高く、つまりよりアルカリが強く、脱脂力が高くなっています。ですから、脱脂力が弱く、泡立ちの良い洗顔石鹸の中にはシェービングに使えるものもあります。
特に私達男性が外で働く場合、ほぼ毎日髭を剃る必要があり、その分肌に負担がかかります。そのため、「肌に負担がかからない」ように、工夫をする必要が起きます。ですから、髭剃り本体やシェービングフォーム/ソープ/クリームの中から、自分の髭と肌に合い、うまく剃れるものを探す必要があるのです。つまるところ、女性の化粧品と同じです。
カミソリ負け
カミソリ負けを防ぐために一番重要な点は、剃る前に髭を十分柔らかくしておくことです。これにつきます。固いまま剃ると力が入りがちになるうえ、肌にも負担が大きくなります。
外人さんの髭剃りビデオが、”classic shaving”で検索するとYoutubeでたくさん見つかります。そうしたビデオを見ると、ちょっと顔にお湯をつけ、剃り初めているように見えますが、「シャワーを浴びた後だ」と言っているものが多いのです。形だけ真似をして、髭を柔らかくする手順を取らずに、いきなり剃らないようにしましょう。
理想的には入浴やシャワーで十分肌の血の巡りを良くして、髭が柔らかい状態で剃るのが良いのですが、そうできないことも多いですね。それならば、事前にゆっくりと温かいお湯で顔を洗うか、蒸しタオルで数分間蒸らしましょう。石鹸を使用して剃る部分を洗うととても柔らかくなります。
可能であれば、寒い部屋は避けましょう。毛穴が閉じてしまうため、深剃りしづらくなります。こうした基本的なことにより、カミソリ負けはある程度防げます。
一部の外人さんは冷たい水で剃ることを進めています。ただし、そうした外人は白人で、私達日本人よりヒゲが柔らかいことに注意です。もし、ヒゲが濃く固いのでしたら、真夏で汗がダラダラ流れている状態でない限り、お湯を使ったほうがベターです。
最初の洗顔後に髭を柔らかくするプレシェーブローションを利用するのも一手です。わざわざ「柔らかくする」と書いたのはプレシェーブ品が全部柔らかくしてくれるわけでは無いからです。
オイルでほんの少し使う粘度の高いタイプは肌を保護しつつ、滑りを良くするために使います。塗る前に手のひらの温度で温め、塗りやすくしましょう。使い過ぎるとべたつきます。カミソリも汚れます。たっぷりと使うさらさらタイプのオイルは、滑りと肌の保護のほかに、血の巡りを良くするためのフェイスマッサージを行う場合に使います。(ただ、自分でフェイスマッサージをしても、たいして気持ちが良いものでありません。)
ローションタイプ(中には水に溶けるオイルと説明されている液体石鹸もあります)も、肌の保護を目的としつつ、中に入っている成分により髭を柔らかくできるものもあります。(髭に水分を供給しやすくしています。)含まれている成分を検索すればどんな機能を付加しているのか理解できるでしょう。日本の製品の中には抗炎症剤が入っているものもあります。カミソリ負けが起きてもひりひりさせないためにです。(アフターシェーブ製品やシェービングクリームにも含まれている製品があります。)
また、蒸しタオルを使う場合は、多くの床屋さんが行うように、前に泡をあらかじめ塗っておく方法も有効です。クリームやソープが石鹸ベースの場合、基本的にアルカリ性です。アルカリにより髪や髭の表面にあるキューティクルが開き、より水分が吸収されやすくなるからです。同じ理屈で、数分じっくり時間をかけて、顔で直接泡立てることも、柔らかくするために有効な手段です(フェイスラザー)。
後ほど紹介する牛乳ブランド/メンソレータム/メンタムのシェービングクリームをプレシェーブクリームとして利用するのも良い手です。滑りが良くなり、かつ髭を柔らかくしてくれます。少々コストはかかりますが、刃当たりによりカミソリ負けしやすい人におすすめの方法です。シェービングオイルを使うより、洗い落としやすいのも利点です。(一般のプレシェーブ製品とさほどコスト的には変わらないと思いますが、本当に剃りやすいですよ。)
まず、カミソリ負けを起こさぬように準備をしっかりと行いましょう。これに付きます。
また、アフターシェーブローションは殺菌と保湿を目的に使われますが、肌の殺菌はあまり意味がないため、本来アルコールは必要ありません。仮に肌の表面が完全に殺菌できたところで、毛穴の奥に潜んでいる菌が数時間後には表面を覆います。アルコールは製品の保存性を高め、肌につけた時の爽快感を演出するために加えられているだけです。ですからアフターシェーブ剤を使う一番の目的は保湿です。アルコールを多く含んでいる製品は、逆に肌を乾燥させてしまうため、乾燥肌の方は避けましょう。きちんと保湿しておくと、肌の修復力が上がります。つまりカミソリで荒れた肌がより早く元に戻るのです。(前述の通り、中には抗炎症剤を含み、カミソリ負けのひりひりを抑えてくれるものもあります。)
つまるところ、保湿しておけば良いので、グリセリンで自作した化粧水でも十分です。カミソリ後に何も付けない方は試してみてください。グリセリンを容量比で5から10%程度に水道水で薄めるだけです。アルコールを入れなければしみません。もちろん市販のローションやオイルで肌に合うものを選んでも大丈夫です。乾燥する時期は特に重要です。
肌の調子に合わせ、乾燥する時期はさらに油分を含んだクリームで保護すると完璧です。アフターシェーブクリームや日本の(厳密にはドイツの)ニベア製品もあります。通常のニベア青缶も良い製品です。ワセリンでも良いのですが、通常のワセリンは長期保存で劣化しますので注意してください。段々黄色くなっていきます。劣化の原因の硫黄を極限まで取り除いて生成した、サンホワイトという製品もあります。
ローションもクリームも塗る時に肌を余りこすらないように注意します。一度手のひらに取り、叩くようになじませていくとこすらなくても、塗り広げられます。特に寒い時期のワセリンは、手のひらで暖めないとなかなか塗れません。ワセリンは深く切った場合の応急手当にも使えます。先ず傷口を抑えて止血し、ワセリンを厚めに塗っておけば傷口がしみません。
アルムブロック、ミョウバン石は、昔から出血時の止血や、シェービング後のアフターシェーブとして利用されてきました。収れん作用があります。つまり、肌を引き締めます。ただし、しみます。出血時やカミソリ負けをした場合は、かなり痛いです。慣れますが、どうしても必要なものではありません。
そもそも、しみるなど使用感が悪いため、現代的なアフターシェーブ製品が使用されるようになったのです。無理に使用する必要はありません。
現代とクラッシック
現状、薬局やホームセンターで簡単に手に入るシェービングフォームやジェルは、現代的な刃の枚数が多いカートリッジ交換式なカミソリ向けに製造されています。一枚刃で剃るクラッシックシェービング向けではないため、こうした製品ではなかなか剃りづらいのです。
複数刃のカミソリでは刃と刃と間のスキマが小さいため、泡が固いと詰まってしまって、剃りづらくなります。剃っている間に何度かカミソリに付いた泡を洗い流しますが、その時にも多少時間がかかってしまいます。そのためフォームやジェルは柔らかめに調整されています。
比較的新しい商品であるシェービングジェルは、基本的に複数刃向けの商品であり、複数刃が主流となり柔らかい触感がシェービング時に求められている現在だからこそ、生まれてきたのでしょう。(日本でシェービングジェルが最初に販売されたとき、複数刃のカートリッジ式のカミソリを使っていましたが、すぐに目詰まりして使いづらいものでした。その数年後、誤ってジェルを購入したとき、しかたなく使ったのですが、柔らかくなっており、改善されたと感じた記憶があります。)
中にはこうした主流の柔らかめなフォームやジェルと、クラッシックな一枚刃カミソリで剃ることを好む方もいますので、必ずしも柔らかくて悪いという意味ではありません。要は一枚刃によるシェービングはより厳密にカミソリをコントロール必要があるため、自分の肌と剃り方に合わせて泡の量と硬さを調節する必要があるのです。もし、ぴったりな製品が市場に存在するならラッキーです。それをそのまま使用すればよいのです。
通常は柔らかめの主流製品では剃りづらいことに気がつき、多くの方がクラッシックシェービングを始めるとシェービングブラシを購入し、シェービングソープやクリームをよく泡立てて使い始めるようになります。よく泡立て細かい泡、軽く泡立てヨーグルト状の泡、水分少なめでしっかりした保護性の高い泡、水分多めで柔らかい泡と、自在に調整できます。自分の剃り方にあった泡を作成できるのです。
もちろん製品はいろいろとありますが、今回は入手性を考え、日本のアマゾンとアメリカ本家のアマゾンで入手できる商品を主に紹介します。日本人にとって日本のアマゾンが一番注文が簡単で配達も早いのですが、良いシェービング用品は外国製のものが多く、日本のアマゾンでは値段が高すぎるため、アメリカのアマゾンから入手したほうが送料や手数料を加えても安くつく製品が大半です。(アメリカのアマゾンでも、ユーザー登録は必要です。英語ですが日本のアマゾンと同じ入力フォームですから、どうにかなるでしょう。)しかも、米アマゾンの日本への送料と手数料は一般的なアメリカのショッピングサイトと比較すると格安です。
アメリカ以外、多くの国のアマゾンの場合は、システム上日本へ輸出できない設定の商品が多く、欲しい製品を見つけてもなかなかアマゾンからは購入できません。送ることができる商品でも送料・手数料が非常に高いのです。現地の取扱店を探し、日本へ送ってくれるところを探すことになります。そのため今回、海外ではアメリカのamazon.comで取り扱っている商品のみを紹介します。(送れるかどうか、日本のアマゾンより安く付くか、最安値になるかなど、けっこう真面目に調べたので、時間がかかりました。このリストは自分の為でもあるのです。)
文中の値段は、2016年2月29日時点での値段です。価格は改定されることがあるでしょう。また、レートの関係で金額が変わることもあります。
コストパフォーマンス部門
クラッシックシェービングは替刃が安いため、コストパフォーマンスのために始める方も多いのです。そうした場合、やはりコストが問題になります。
その場合、日本製品から探すことになります。日本の製品は一般的なシャンプーなどで利用される材料で安く生産されています。日本製品だから特に日本人の肌にあっているというわけでは無いでしょう。しかし品質は安定していますし、コストパフォーマンスで選ぶのであれば、日本製品ということになります。
以降、商品の画像はAmazonへリンクを貼ってあります。そこでの評価やコメントも参考にしてください。(ただ、どんな商品でも合わない人はいるものです。逆に褒めすぎる人もいます。コメントより総合の星の数を主に参考にし、たとえば敏感肌の方であれば、同じ肌質のかたのコメントを参考にするというような方法を取るのが賢いです。)
このコーナの最後には、手作りのシェービングソープの作成方法を紹介します。紹介順に番号を振りますが、一番コストパフォーマンスが高いとか、おすすめであるとかというような、特別な意味はありません。
1.MSGシェービングソープ 100g
なかなかクラッシックシェービングに使用できるソープやクリームが実際の店舗では入手しづらい中、私の近隣のホームセンターの一件で取り扱いがあります。大きめのドラッグストアでも取り扱われています。小分けであるため大容量の業務用と比べればやや割高感があるでしょうが、通常は半年以上使用できますので、コストは良いです。ベースの石ケン素地、泡立ちと洗浄力のココイルグルタミン酸Na、殺菌成分のトリクロサン、石鹸カスを防ぐEDTA-4Na、保湿成分はアロエベラ液汁末、最後に香りづけの香料で構成されています。
2.花王ひげそり用花王粉石鹸 業務用 500g
コストパフォーマンスだけで選択するなら、これがベストバイでしょう。ベースの石ケン素地、洗浄力と泡立ち維持のためにステアリン酸、粘りを出すためにデキストリン、石鹸カスを防止するEDTA-4Na、そして香りづけの香料と、業務用だけに必要な機能に絞り、比較的安い原料で作られています。
こうした粉石けん系のソープを使う場合は、水分たっぷりの柔らかい泡で剃ることをおすすめします。本来、日本の床屋さんが愛用してきた業務用製品です。もともと、日本の床屋さんの多くは、水分たっぷりの緩い泡で剃っていた人が多かったと、昔を思い出しています。
ステアリン酸が主原料ですので、熱めのお湯で泡立てましょう。髭剃りビデオでみるような、濃くてしっかりした泡を作るのは、この石鹸では難しいかもしれません。たっぷりの水分の泡で、髭を柔らかく保ちつつ剃る方法をおすすめします。
3.花王シェービングクリームS 業務用 容量500ml
クリームの中では、コスト重視ならベストバイです。上記の粉石けんよりは消費はかなり早いでしょうが、クリームとしては値段が安いです。一般的なシェービングクリームはあんこくらいの硬さですが、これはより緩く、液体に近いクリーム状です。多分その理由は、床屋さんの自動泡立て機(ラザーメーカー)で利用できるようにするためだと思います。
構成成分は水、ヤシ脂肪酸、グリセリン、ステアリン酸、水酸化K、塩化K、パルミチン酸、PEG-150、PG、EDTA-2Na、香料、黄4、黄5です。液体石鹸に泡持ちと保湿のグリセリン、洗浄力と泡立ちのステアリン酸、色づけと香りづけがメインでしょう。その他補助としていろいろ入っているようです。
4.ライオンシェービングソープ プロ仕様 520ml
ソープと名付けられていますが、クリームです。アマゾンの中でも目立たない商品です。製品の組成はAmazonには書かれていません。業務用製品を扱う花王の子会社の製品です。
トリクロサンを薬用成分として含み、他の成分はミリスチン酸、濃グリセリン、水酸化K、ヤシ油脂肪酸、ステアリン酸、パルミチン酸、ジステアリン酸ジエチレングリコール、ラウロイルサルコシン、香料、EDTA-4Na、無水エタノール、アロエエキス-1、黄202(1)、赤227です。
実は花王やライオンと言った名前の売れている一流企業以外にも、業務用のシェービングクリームを扱っている企業はたくさんあります。材料はありふれたものですから、クリーンな環境で混ぜあわせられれば製品化できます。さほど高度な技術の必要な製品ではありません。興味のある方は、もっと探してみるのもよいでしょう。普通に検索してもたくさん見つかりますし、理容業界の商品を取り扱うサイトではもっと簡単に見つけられます。しかし、継続的に同じ製品を使用したい方は、名の通った企業の物のほうが入手は簡単です。
5.牛乳ブランド シェービングクリーム 80g
非常に昔からある製品です。スプレー式のシェービングソープが主流になるまでは、普通の日本人は床屋さんへ行かない限り、普通の石鹸で剃るか、こうした商品を使うかの二択でした。
好き嫌いがある香りです。今も香りが変わっていないとすれば、確かソフトなサンダルウッドの香りです。線香というよりはお寺の匂い、昔の床屋さんの香りです。サンダルウッドを目指しつつも、シナモンというよりニッキの香りに近いようです。(厳密にはシナモンとニッキは異なります。)甘さを感じさせる芳香も含まれているので、ニッキ飴の香りに僅かに少々のハッカの香りを加えたものとイメージしてもらえば、わかりやすいでしょうか。
Amazonのコメントを読んでもらうとわかりますが、肌が弱い方でもカミソリ負けを防ぐことができます。かなり滑ります。オイルシェービングのような感覚です。あまり滑ると、追い込んで深ゾリするときには肌を張るために手を添えづらくなり逆効果のため、これを使用して深ゾリするのは、テクニックが必要でしょう。
追記:購入して試してみましたが、どうも皮脂と結びついて滑りやすくなるようです。先に石鹸洗顔を行い、皮脂を落としてしまうとあまり滑りません。肌の上の皮脂量により滑りやすさの評価は分かれそうです。
一生懸命に泡立てて使うというより、濡れた肌に指で刷り込んで使用するタイプです。逆にブラシで泡立てようとしても、泡立ちません。つまり実際にはもこもこした泡はできません。ブラシレスタイプと呼ばれる製品です。
今も良いシェービングブラシは高価ですが、昔はより贅沢品でした。さほど、ブラシを使って髭を剃る日本男子は多くありませんでした。(今もそうですね。)そうした状況で、指で塗り広げ、シェービングする必要があった時代から存在している製品です。今は生産は中国へ移されたようです。(社外に生産を委託できるということは、つまり高度な生産技術は必要ないというわけです。)
泡立てないということは、乾燥しやすいということです。浴室などの湿気が多い場所で剃る場合は問題ないですが、乾燥したところでは簡単に乾きます。その場合は、シンプルにお湯を少々付けましょう。もしくは、使用方法に記述してあるとおりに、カミソリの方を濡らしたまま使用します。
肌に直接塗りこんで使うタイプはブラシ無しでも剃れるため、旅行や出先では便利でしょう。しかし、このクリームと後ほど紹介するメンソレータム/メンタームの製品の本当の実力は、直接シェービングクリームとして使うよりも、プレシェーブクリームとして使ったほうが発揮できるかもしれません。高い保湿と潤滑性能があり、しかも髭が柔らかくなります。軽く洗っても、保湿成分の潤滑性能は肌に残ります。これを活かすには、プレシェーブ剤として利用するのがよいのではないかと思います。(ただ、それならプレシェーブ剤を購入するという選択をする人のほうが多いでしょう。)
多用な原料を使っていますので、そのうちのどれかにアレルギーがある方には使えません。牛乳石鹸のサイトで確認してください。
6.メンソレータム薬用シェービングクリーム 70g
これも指で塗り広げるタイプのシェービングクリームです。後述のメンタームの類似製品のどちらか、もしくは両方共古くからあったと思います。メンソレータムもメンタームも、メンソール配合の外用薬です。その流れを組んで、メンソール香と清涼感のある製品です。
7.メンターム薬用シェービングクリーム 70g
指で塗り広げるタイプです。こちらのほうがメンソールは強いらしいですが、価格は多少メンソレータムより安くなっています。
今回は1枚刃で剃ることをターゲットに製品を選びました。もちろん他にも様々な製品が存在しています。カートリッジ式の複数刃カミソリを使用するのであれば、フォームが使いやすいし、手っ取り早いです。ジェルやパウダー、リキッドタイプと様々な製品が存在しているのはご存知の通りです。時代はこうした複数刃が圧倒的に優勢ですので、日本の市場では複数刃向けの製品がほとんどです。
番外編 シェービングソープの自作
シェービングクリーム、シェービングソープの自作にもいろいろな作成方法があります。シャンプーやコンディショナーなどを混ぜ込んで作成するアメリカンな大雑把な方法、100%ピュアな自然素材だけで作成する方法など、バラエティーに飛んでいます。
しかし中には、使用時に泡立てて使用するのではなく、髭にそのまま塗って使用するオイルベースクリームのレシピに、泡立てて使用している男性の写真が貼ってあったりしますので、自分で実際に試した作成方法ではなく、他のサイトの材料を参考にして、何かを増減したり、代替え品を使用しているだけのレシピも多いようです。
実は日本のサイトにも「手作りして夫が喜んでいる」とか書かれているサイトもありますが、男性の気持ちとしては使い心地がよくなさそうなレシピを紹介していますので、本当なのか疑わしいものもあります。単に海外のサイトの内容をパクっているだけかもしれません。
機能的に必要なのは、洗浄成分、潤滑、髭を柔らかくすると言われているアルカリ成分としての「石鹸」がベースです。さらに、滑りとクッション性を良くするための「オイル分」、泡立ちを持続させる「グリセリン」を必要に応じ加えます。(ちなみに髭剃り製品を解説しているいくつかの英文サイトでは、良いソープやクリームは油脂が半分近く入っており、それとグリセリンが必要だと書かれています。しかし、あまり信頼できません。基本的に石鹸分がメインで、原料の配合のほうが重要です。しかし、成分表には割合が記載されていませんので、役に立たない知識です。実際に使って、自分に合うか判断する必要があります。)
ですから、これを利用する簡単な私のレシピを紹介します。コストもかかりません。(まだ、完成版ではありません。基本的にはソープではなく、クリームにしようと思っています。レシピが完成したら、このサイトで紹介します。)
追記:細かいレシピの作成は諦めました。コスト的にはシンプルに、無添加石鹸に食用の精製純正ラードを入れるのが良いかと思います。熱を加えない限り、ラードの香ばしい香りはしません。剃るたびに、顔に少しラードを付け、ブラシに無添加石鹸をたっぷりとロードし、顔の上で混ぜ合わせるのが良いでしょう。ラードをプレシェーブオイルのように塗るのも良いでしょう。クリームの自作は、水分が多くなるため、酸化しやすく、おすすめしません。
- 無香料の釜焚き石鹸100g たとえば:
純植物性シャボン玉 浴用 3個入り - グリセリン(小さじ2=10ml) 好みに合わせ調整。 たとえば:
大洋製薬 グリセリン 500mL 指定医薬部外品 - 植物油(小さじ2=10ml) 好みに合わせ配合、調整。 たとえば:
エキストラバージン ココナッツオイル ベトナム産 200g - クレイ(小さじ2=10ml) 好みに合わせ配合、調整。 たとえば:
生活の木 AC モンモリオナイト 100g - 香料 好みに合わせ配合、適量 たとえば:
ハッカ油P 20ml GAIA エッセンシャルオイル サンダルウッド3mL
- 石鹸を包丁で2から3ミリ程度に切る。その際に、釜焚き石鹸であればボロボロになり、細かくなるはず。後で混ぜ込むので、細かくなってOK。
- 大きめのマグカップに材料を入れ、よく混ぜ合わせる。マグカップをシェービングボールとしても利用するので、口は広めのほうが良い。
- 電子レンジに数十秒かけ、多少柔らかくする。(かけ過ぎないこと。多少柔らかくする程度で十分。こまめに時間を延長して様子を見たほうが良い。)
- 指やスプーンで底の方へ押し固める。
材料の説明です。化学製品を一切使用していないので、皮膚トラブルのある方にも安心です。
釜焚きの石鹸は薬局やホームセンターで購入できます。香りや余計な成分が入っていない「無添加石鹸」がおすすめです。たいてい100グラムで3つ一組みで350円から400円程度でしょう。お風呂で使っていてもふにゃふにゃになりにくい、昔ながらの石鹸です。石鹸自体の材料はたぶん「石鹸素地」か「石鹸素地、水」としか書かれていないでしょう。
無添加石鹸の中でも、原料の配合により溶けやすいものと、にくいものがあります。それにより、出来上がりの使用感もかわります。おすすめは洗顔用の無添加石鹸です。一つ200円程度です。溶けやすく、細かい泡ができるように製造されています。
グリセリンは薬局で購入できます。基本的に石鹸とグリセリンがあれば、最低限度は揃います。泡立ちは濃度で調整できますし、泡を持続させるにはこのレシピのグリセリン量で十分です。泡を維持するという目的だけであれば、多分もっと減らしてもOKでしょう。逆にねっとりした泡が欲しければ、数倍に増やしてもいけます。好みで増減してください。多くすれば泡の持続力がでますが、乾燥すると肌で粘ります。ちなみにグリセリンが多いと言われるコールドプロセス製法で製造される石鹸には5から6%、多いもので10%のグリセリンが含まれています。グリセリンは吸湿性があるため、多くすれば石鹸が湿りやすく、腐りやすくなります。
この記事の初めのバージョンでは、グリセリンが肌を保護すると書いていましたが、誤解されると悪いので削除しました。シェービングの最中は保湿に役立ちますが、直接の肌の保護というよりは、泡立ちを持続させる機能だと考えてください。ソープに含まれているグリセリンはシェービング後の洗顔で流れ落ちます。つまり、剃りあげた後の肌の保湿には役立ちません。
植物油と書きましたが、サラダ油は匂いが「油臭い」でしょうから、質の良いオリーブ油、ブームになったココナッツオイル(寒い時期は湯煎で溶かす必要があるでしょう)、ホホバオイルなどが入主しやすく、酸化しにくい油なのでおすすめです。(ただし、オリーブ油には偽物が多いため、気をつけましょう。)アロマセラピー製品を扱っているショップなどで、他のオイルも入手できます。ここでは「滑りを良く」して、シェービング時の負担を軽くするのが目的です。ただ、石鹸自体でも十分に滑りは良いですので、どうしても入れなくてはならないものではありません。石鹸としての洗浄力や泡立ちは落ちますが、増やすこともできます。オイルシェーブと言って、油だけを使って剃る方法もあるくらいです。
クレイは泥のことです。女性が泥パックなどに使用するクレイです。泡の粘度を増しつつ、滑りを良くするために使用します。粒子が細かく性質も穏やかなモンモリロナイトが良いかと思います。ただし、これも油と同様に必ずしも必要ではありません。手が汚れていれば石鹸が泡立ちづらくなるのと同様に、余計なものが多ければ、それだけ泡を作りづらくなります。しかしながら、泡の立たないジェルやオイルでも剃られるわけですから、必ずしも泡が必要なわけではないのです。(泡がクッションになってカミソリ負けを防ぐとよく書かれていますが、肌とカミソリの刃の隙間は、通常泡の大きさより小さいので嘘でしょう。マイクロバブルまで細かくなれば可能性はありますがこだわる必要は少ないかと思います。クッション性は基本的にソープの粘度に関係します。泡ではなく、ソープ自体の性質によるところが大きいようです。)
入手性を考えるなら、オリーブオイルかココナッツオイルで試してみて、合わないようならモンモリロナイトなどの粘土を使ってみるのがよいかと思います。今回のレシピでは油が多すぎると固めづらいかもしれません。
香料はお好みで。アロマセラピーのお店からエッセンシャルオイルとして入手できます。一部のエッセンシャルオイルには経皮毒があったり、使用後日光に当たるとシミになるものもあります。知識がなければお店の人と相談してください。比較的安全で、安く、入手しやすいのは、ハッカ油です。薬局でハッカ油として20mlで800円程度で販売されています。5滴でうっすらと、10滴で爽やかに、20滴でやや強くメンソールの刺激が感じられます。(香りの成分のうち一部は、石鹸のアルカリ性分により打ち消されるものがあり、そのためシェービングソープには、意外に多くの香り成分が含まれています。ハッカ油にも含まれるカンファー、樟脳の香りもその一つです。結構多く入れているようですが、こうした理由でハッカのすっきり感は抑え気味になります。)
レシピに迷ったなら最初に作成するときは、グリセリンの量を少なめにしてその他の材料を入れずに作りましょう。多少手間ですが、泡立てる時点で油や香料、クレイ、追加のグリセリンを入れ、実際に髭を剃りながら好みの配合を見つければ良いのです。当たりをつけたら、ドライバーなどを差し込み、石鹸をほぐして、材料を追加し固め直します。水気を含んでどろどろになっていなければ、可能です。
多少アレンジしたとしても、コスパは最高でしょう。元の石鹸が100円としたら150円位で作れるのでは無いでしょうか。
このレシピはシェービングソープとしては硬めです。製品のシェービングソープでも同じですが硬めのものは使用するちょっと前にお湯を入れ、水分を吸わせて溶けやすくして使用します。使用後は水気を切り自然乾燥させます。
どの程度の実力かと問われれば、専用の配合で作られた石鹸+グリセリン+様々な補助剤で構成されている一般販売の商品には到底敵いません。一般販売の最高レベルの商品を10とすれば、5から6程度でしょう。好みに合うようにうまいこと調整できれば7や8くらいにはなるでしょう。
このレシピには水を使いませんが、水を加え加熱し、カップに注ぎ、後は乾燥するまで数日から週間待つ方法もあります。化学製品は使わないシンプルなレシピです。
電子レンジで簡単に溶かせる石鹸ベースで透明なソープを作成することも可能です。このようなグリセリンベースの透明な石鹸素地は、熱を加えれば特に簡単に溶けますが、基本的に化学製品が多めに使われていますので、気にする方は避けましょう。
これだけ説明しておいて最後に付け加えるのは身も蓋もありませんが、最初に簡単に説明した通り、シェービングソープでなくても、洗顔石鹸でしっとり系のものは流用できたりします。グリセリンやオイルなどがたっぷり入っていますからね。値段もシェービングソープと同様にぴんきりですが、やや安くなるのではないでしょうか。石鹸に後から油を加えているタイプの石鹸は、防腐剤や酸化防止剤が加えられています。加えないと油分が酸化するからです。香りが気になるなら余計な香料を入れていない、グリセリン多めの手作り石鹸を選ぶ方法もあります。
続いて、海外製品でクラッシックシェーブを行う人から人気があり、評価が高く、しかも比較的お値打ち品を紹介します。
人気の商品
日本では市場が小さいため製品が限られていますが、海外ではクラッシックシェービングを行う人がまだ結構いるらしく、製品も多種多様です。これは、2000年頃から欧米でクラッシクシェービングがプチ流行したのが、現在も続いているからだと、私は考えています。
いかんせん、個人の趣味や肌質など、紹介するにしも判断基準がいろいろとありますから、今回はアメリカのアマゾンで人気のある=評価が高く、値段も手頃で売れている製品を中心に紹介します。日本でもクラシックシェービングを趣味としている人達によく知られている、いわゆる定番品も含まれます。
1.Taylor of Old Bond Street Sandalwood Shaving Cream Bowl 150g
アメリカアマゾン、シェービングクリームの中でダントツ一番売れ筋の商品です。メーカー名はTaylor of Old Bond Streetで省略してTOBSと記述されることもあります。このシリーズはたくさんの種類の香りに加え、肌が弱い人のための商品、全部天然の材料から作った商品なども用意されています。
その中でもこのサンダルウッドが米アマゾンの「シェービングクリームベストセラーリスト」で一番人気です。米アマゾンでは、同じメーカーから様々な香りのシェービングソープやクリームが発売されている場合、通常サンダルウッドかベイラムのような男らしい古くから存在する香りが一番人気です。TOBSのソープでもサンダルウッドの香りが断然人気です。サンダルウッドは白檀(ビャクダン)という植物のことです。
匂いとしては、若い人向きというより、ダンディーと呼ばれる年代に合うのですが、香りの良さから幅広い年代に受けているようです。香料としてのサンダルウッドは、調香のベースノート、つまり一番最後に香り立ち持続する匂いとして利用されます。製品にもよるでしょうか、約2時間ほどほのかに香るでしょう。しかし、他の香りを殺すほど強くは香りません。(サンダルウッド、白檀は日本では線香の匂いとして馴染まれています。線香が元々死臭をごまかすためのものだったのを考えると、持続する香りの白檀が使用されているのは納得です。ただ、あまりに線香がイメージされるために、日本人には人気薄なのが悲しいところです。)
サンダルウッド自身はとてもよい香りです。現在では安い人工香料が線香に使われているため、サンダルウッド+線香の燃える匂いの記憶により、サンダルウッドの香りを嫌いな人が多いのはもったいないです。これは、かつてキンモクセイの香りがトイレの芳香剤として人気があったため、春と秋のキンモクセイが香る時期に、トイレの香りと嫌う人が多かったのと似ています。
TOBSはイギリスのメーカーです。古くからある有名メーカーの一つです。そうした古参メーカーの製品は高価ですが、中でも値段が手頃です。泡ももっちりしてクッション性があり、持続性がある最高品質なものができます。有名メーカーの品で、かつ製品も良く、しかも値段が安めですから、一番人気があるのは納得できます。アマゾンの製品のトップセールスリストはバーゲン時期の売上で結構変化があるのですが、通年を通してベストセラーですから、圧倒的な人気なのでしょう。
日本のアマゾンでも並行輸入品が購入できます。(値段に注意。米アマゾンよりかなり高いです。)
Taylor of Old Bond Street Sandalwood Shaving Cream Bowl 150g オールドボンドストリートサンダルウッドシェービングクリーム [並行輸入品]本来この商品はイギリスで約10ポンド、現在のレートで1500円程度です。アメリカでは15ドルで、現在のレートで1700円程度です。米アマゾンから輸入するなら、送料・手数料を入れて2500円位になります。日本のアマゾンでは5000円から16600円程度とボッタクリ価格になっています。時間に余裕がある方は、海外から購入しましょう。ちなみに、この会社のシェービングクリームだけをまとめて購入するなら、4個までは送料・手数料を入れても米アマゾンで購入したほうが安いでしょう。5個以上購入する場合は直接TOBSのサイトから購入したほうが安くなります。
まとめて購入したほうがコストは安くなりますが、個人輸入の場合、送料+商品代金が高くなると消費税が課せられる可能性が上がるのと、個数の制限(同一種類の製品の場合、この場合ならシェービングクリームやソープは化粧品扱いになり、標準サイズで合わせて24個まで。それ以上を一度に輸入すると多すぎる分は破棄しないと受け取れません。)はあります。たくさん購入しても、自分でしか使用できません。薬事法で他の人に売るのはもちろん、ただで譲るのも禁止されています。適量で注文してください。
最後に同じメーカーのクリームを紹介します。
- 若々しい柑橘系の香り:
Taylor of Old Bond Street Eton College Shaving Cream Jar, 5.3-Ounce - 敏感肌のために主なアレルギーを起こす材料は使っていない微香性:
Taylor of Old Bond Street Jermyn Street Luxury Shaving Cream for Sensitive Skin, 5.3-Ounce - ココナツ:
Taylor of Old Bond Street Shaving Cream Bowl, Coconut, 5.3 Ounce - ラベンダー:
Taylor of Old Bond Street Lavender Shaving Cream Bowl, 5.3-Ounce - 柑橘系にラベンダーとゼラニウム:
Taylor of Old Bond Street St. James Shaving Cream Bowl, 5.3 Ounce - 男性的なハーバル:
Taylor of Old Bond Street Mr. Taylor’s Shaving Cream,5.3-Ounce - アボカド、緑とフルーティな香り:
Taylor of Old Bond Street Avocado Shaving Cream In A Bowl, 5.3-Ounce - ペッパーミント:
Taylor of Old Bond Street Peppermint Shave Cream (5.3 oz) - シーダウッド(杉・松):
Taylor of Old Bond Street Taylor Of Old Bond Street Cedarwood Shaving Cream 150G Multicoloured - グレープフルーツ:
Taylor of Old Bond Street Shaving Cream Bowl, Grapefruit, 5.3 Ounce - アーモンド:
Taylor of Old Bond Street, Almond Shaving Cream Bowl, 5.3 Ounce - 自然素材で無香料:
Taylor of Old Bond Street Natural Shaving Cream Bowl, 5.3 Ounce - バラ:
Taylor of Old Bond Street Rose Shaving Cream Jar, 5.3-Ounce - レモン―ライム
Taylor of Old Bond Street Lemon – Lime Shaving Cream Jar, 5.3-Ounce - オーガニック、95%自然素材、無香料:
Taylor of Old Bond Street Organic Shaving Cream w/ Aloe & Jojoba *New* 5.3 oz.
(追記:サンダルウッドを含め、私が試したTOBSのクリームのレビューをいくつか書きました。参考にしてください。)
このメーカーはシェービングソープも出しています。クラッシックシェーブのサイトをいろいろ見てみると、クリームの評価は最高ですが、ソープはほんの少し落ちるようです。(たとえるならクリームが10点満点の評価であれば、ソープは9点ほどなので、低品質ではありません。)
もちろん、イギリスには有名な歴史的メーカーがまだいくつもあります。その中でも特にこのメーカーのクリームが人気なのは値段の安さに対して、高品質だからでしょう。
2.The Art of Shaving Shaving Cream Sandalwood 150ml
The Art of Shavingはアメリカの会社です。クリームとソープ両方共に最高の評価を受けています。クリームは無香料を入れて6種類出しています。Taylor of Old Bond Streetと同様に、このサンダルウッドの香りが中でも一番人気です。評価と共に、容量あたりの単価も高く、米アマゾンで取り扱っているメイドインUSA製品の中では、ハイエンド品です。
数年前にアメリカのP&Gに買収された後、製品の材料の構成を変えたらしく、その時期のみ評価は下がっています。こうした嗜好性の強い製品は変化させると愛好者から反発を喰いますので、多分それが理由でしょう。最近は再度高評価です。
ちなみに、特別バージョン以外の通常商品は、The Art of Shavingのサイトから定期購入できます。最初の定期購入は20%引きになるそうです。5種類は全部定価25ドルですが、20ドルになるというわけです。これが定期購入中ずっと続くのか、もしくは定期購入の最初の一回だけなのかは説明がなく分かりません。
このクリームの別の香りも紹介しておきましょう。
- 無香料:
The Art of Shaving Shaving Cream, Unscented, 5 fl. oz. - ラベンダー:
The Art of Shaving Shaving Cream, Lavender, 5 fl. oz. - 海藻:
The Art of Shaving Shaving Cream – Ocean Kelp 5 Fl Oz - レモン:
The Art of Shaving Shaving Cream, Lemon, 5 fl. oz.
数多くのアメリカの会社からこのメーカーを選んだのは、日本のアマゾンでも並行輸入品が販売されているからです。その中にはたとえば良心的な値段をつけているところもあります。ここなら、米アマゾンから購入するよりも安いです。
(追記:売れ切れたらしく、表示されなくなったため、リンクを外しました。)
後は、約15000円、23000円で売り出しています。これはひどいので、警鐘のためにもアメリカのアマゾンから購入する方法を紹介しました。
引き続き最高評価を受けているこのメーカーのソープも紹介しようと思いましたが、米アマゾンから日本への輸出ができない設定のようなので、今回は紹介できません。一部は日本のアマゾンで並行輸入品が購入できます。
3.Proraso シェービングソープ ユーカリ&メントール 150ml 並行輸入品
イタリアのProrasoシェービングソープです。ソープと言ってもソフトソープです。昔、この会社が初めてユーカリオイルをシェービングソープに配合し、イタリアシェア一番を獲得したそうです。シェアを奪う製品は、それなりの魅力を持っているのでしょう。ここではユーカリ&ミントをまず紹介したのは、そうした理由です。
もともと安い製品なのですが、評価はとても高いです。アメリカのアマゾンでもこのメーカーのソープは10ドルです。しかし、日本へ輸入しようとすると送料が5ドルかかりますから15ドルです。今回紹介した日本アマゾンの商品は1500円を割っていますので、一つだけ購入するなら、ここから購入したほうがお得です。(日本のアマゾンですが出店しているのはイギリスのショップです。そのため、商品到着までしばらくかかります。)
(追記:リンク先の値段が上がっているようです。米アマゾンから別のショップで購入すると、より安く購入できるかもしれません。一度にたくさん購入するのであれば、アメリカやカナダの通販ショップを使用する手もあります。)
製品ラインナップは、この他に敏感肌用の白とサンダルウッドの赤があります。ユーカリの香りのソープだけなぜか、米アマゾンでは日本へ送れません。他の2種は日本へ輸入できます。しかし、敏感肌用のものはユーカリと同じく日本アマゾンで安く購入できます。サンダルウッドの赤はぼったくり値段ですので、米アマゾンから購入したほうがよいでしょう。ちなみに3つのうち、現在米アマゾンで一番売れているのはサンダルウッドでシェービングソープ全体の第6位です。ただし、評価とコメントが多いのはユーカリ&ミントです。多分、先行して売りだされたのは緑だったのだのでしょう。
(追記:やや化学薬品を使用していますが、使いやすいソープで人気があるのは納得です。安い値段で手に入るのであれば、初心者のかたにもおすすめします。)
- 敏感肌用:日本のアマゾン:
Proraso Shaving Soap with Green Tea and Oat – Ultra Sensitive Skin 150ml/5.2oz by Proraso [並行輸入品] - サンダルウッド:米アマゾン
Proraso Shave Soap, Nourish, 5.2 oz.
4.Henry Cavendish Shaving Soap 107g
アメリカのメーカーですが、「クラッシクなイギリスのソープのようにグリセリンたっぷり」なところが売りのようです。実はこのソープが米アマゾンでシェービングソープの中では一番売れています。
推測するに$21.95を$13.47で売っているため、お得感を感じられるのでしょう。製品タイトルが大げさで”Shaving Soap with Shea Butter & Coconut Oil. Long Lasting 3.8 oz Puck Refill. All Natural Shave Soap. Rich Lather Gives a Smooth Comfortable Shave.”といかにも自然の材料をたっぷり使った、リッチなソープであることを感じさせる、うまい製品タイトルをつけているのも、売れている秘密でしょう。どの程度の実力を持った製品なのか、そのうち取り寄せようかと思います。
このメーカーはソープだけを売っています。入れ物は販売していません。アメリカで売っている大きめのシェービングマグカップにぽんと入れて使う大きさかと思います。
ちなみに$26.95のラベンダーバージョンは$10まで値下げしていますが、あまり売れていないようです。やはり、クラッシックでトラディショナルさを感じさせる製品がアメリカのユーザーには受けるようです。
(追記:このソープのレビューを書きました。クラッシックシェービングが初めてであったり、シェービングを楽しみたい方には、正直私はおすすめしません。)
5.Mens’ Soap Company Shaving Soap 107g
米アマゾンでシェービングソープのベストセール第二位です。(追記:現在は4位前後です)この製品にも”Shaving Soap Made with All Natural Ingredients Creates Rich Lather for a Smooth Shave. Includes Shea Butter and Coconut Oil to Protect & Moisturize the Skin. 3.8oz Shave Soap Refile.”という長いタイトルが付いています。これだけを読むとすべてが自然成分で出来ているように思えますが、ソルビットなども使用していますから、自然抽出物で構成されている程度の”All Natural Ingredients”だと考えましょう。
専用のカップやマグは販売していません。(最近、なぜかラベンダーバージョンに容器付きが増えました。)マグカップに溶かして固定するようにホームページで説明されています。電子レンジで溶かすか、湯煎をしながらコンロで加熱し溶かします。溶けたら2日間そのままにして固定するそうです。
泡立てている写真が乗っていますが、かなりリッチでしっかりした泡が作成できるようです。ユーザーコメントにもそう書かれています。
この会社は、このソープだけで商売をしているようで、他の製品はありません。定価$24.99のところアマゾンでは$16.95で販売し、ただ今特価で$10.74です。
この製品は「ヒマラヤ」という名前ですが、ラベンダーバージョンもあります。そちらは「エベレスト」という名前です。
6.Col. Conk Shave Soap 2.25 Ounces (Variety 4 Pack)
イメージが登録されておらず表示されないようですが、リンク先の米アマゾン上のページには写真があります。米アマゾンのシェービングソープ部門第4位の売上をほこる、バラエティーセットです。(現在、2位あたりです。)
印象的なパッケージのColonel Conkが販売している4種のシェービングソープを各一つずつ、合計4個のパックです。一つは64グラムですので他のソープよりふた回りほど小さいサイズです。香りはベイラム(月桂樹をラムに漬け込んだ香料)、ライム、アーモンド、アンバーです。
透明感がある、いかにもグリセリンたっぷりという感じのソープです。一つは3.9ドルです。ホームページには2.25オンスの製品しかありませんが、アマゾンには3.75オンスのラージサイズも販売されています。ラージサイズ一つとか2.25サイズの3個組、4個組とか、売り方もバラバラです。今回は各種4個組のリンクを紹介しましたが、ページの右側にある”5 Scents:”のところで、同一製品4種組に切り替えて、同一商品4つセットも注文できるようになっています。本来約4ドル×4個で16ドル程度のはずですが、定価を表すlist priceが$24.93になっているので、多分これは規約違反でしょう。
ちなみに大量購入(数万単位)で購入の場合、卸価格で一つ1ドル程度になるようです。
日本のアマゾンで入手しやすいもの
米アマゾンでは、多分輸出できるようにする設定をしていないのか、日本へ送れないと表示される製品もたくさんあります。実際、半分くらいは送れないため今回リストするのは諦めました。個人輸入が簡単にできる方法が見つかったら、また紹介したいと思います。
そうしたソープやクリームの中には並行輸入品として日本アマゾンで購入できるものもあります。通常、並行輸入品というのは並行輸入したから安くなるはずなのに、なぜか値段が馬鹿高くなっているものがほとんどです。たかが髭剃りの石鹸やクリームです。何万もするはずありません。原料費は数十円から数百円でしょう。ちなみに、中国産のアメニティ用のシェービングクリームは1つあたり5円です。グリセリン石鹸ベースのシェービングソープは5万単位の購入で100gの製品で1つあたり2円50銭くらいでした。もちろん中国が安すぎ、どんな原料を使っているのか不明ですし、グリセリンベースの石鹸はもともと安いので、直接比較はできませんが、原価を想像する手助けにはなるかと思います。
1.ミューレ シェービングソープ アロエベラ :65g (RSAV)
このソープに関してはちょっとややこしいです。英語で読めるサイトからの情報によると、「最高ではないが高品質」と読み解けます。(The Taylor of Old Bond Streetと同様に、クリームは最高評価ですが、ソープはわずかに評価が低いようです。)上記画像のリンク先、日本アマゾンの評価をみる限り、アロエベラ入りの製品に対する日本人からの評価は最高です。もちろん、肌質や髭の濃さなど異なりますので、評価が各国、各自で異なるのは当たり前です。ですから、高評価をしている方々をディスる気持ちはありません。
日本のメーカーは両刃カミソリのホルダーはほとんど作っておらず、わずかにフェザーが普及品とハイエンド品を2種類出しているだけです。普及品のポピュラーでは満足できないが、より高級なものが欲しい場合、フェザーハイエンドのオールステンレスが2万5千位するバカ高さですので、早々手がでません。そこで、普及品から高級品まで品揃えが豊富な海外のものを入手することになります。ミューレの両刃カミソリも日本人には入手しやすく、評価が高いです。日本人のクラッシクシェービングを愛する人の中にもミューレの定番両刃カミソリホルダーを所有している人が多く、馴染を持たれているメーカーです。
シェービング道具を扱う専門業者は、商品の高級品イメージを保つために高めの値段設定をしますが、世の中は情報社会で元々の値段がインターネットですぐに分かり、だいぶぼったくっているのがばれます。入手方法も多様になり、オークションで手に入れたり、海外業者から直接輸入することもできます。そこまでしたくなくても、高くても良いなら日本のアマゾンから入手できます。
そういった背景がまずあり、そしてミューレは日本法人があるらしく上記の石鹸は(その他の製品も)、高いですが極めて適正な(ぼったくらない)値段で販売されています。(つまり海外とさほど差がないということです。ただ、65グラムでこの値段というのは、私個人は高すぎると思います。)
ドイツの会社ですが、石鹸はイギリス製です。日本人ユーザーの方が英国の会社のシェービングソープのOEMではないかと指摘しています。世界中に化粧品や石鹸を受託生産してくれる場所はたくさんあります。世界中のプライベートブランドが、化粧品専用の製造会社へ注文、製造してもらっています。また、製造機械も定番のものを購入することもありますから、そうした理由で形が似ている、もしくはそっくりなのかもしれません。シェービングのブランドも化粧品と同様に、工場まで持っているのは少数派でしょう。ソープやクリームは製造施設や技術を持つ専門業者へ依頼するのが、普通かと思います。(なかには、自前作成しているところもあります。クラッシックなシェービングクリームの製造自体は、材料を混ぜるだけ、ソープの場合は混ぜて圧縮後に型抜きするだけですから、さほど高度な技術はいりません。日本では肌に直接使用する石鹸は薬事法により、製造販売しづらいです。TPPで解決されることを望みます。)
ドイツの会社だからドイツで人気なのかとドイツアマゾンで調べましたが、あまりアマゾンでは売れていないようです。一番人気は既に紹介したProrasaの低刺激のソープで、ダントツでした。何しろ同程度の分量で値段がミューレの三分の一ですから、堅実な国民性を反映しています。ちなみに、イギリスアマゾンではまったく人気がありません。
このシェービングソープは詰め替えのリフィルです。専用の陶器製のソープボール付きもあります。少々高いですが、まあ適正な(海外とさほど変らない)値段です。
- アロエベラボウル付き:
ミューレ 磁器製シェービングボウル(シェービングソープ入り)ALOE VERA (RN2AV) - サンダルウッドボウル付き:
ミューレ 磁器製シェービングボウル(シェービングソープ入り) SANDALWOOD (RN2SH) - サンダルウッドソープのみ
ミューレ シェービングソープ SANDALWOOD - シーバックソーンボウル付き:
ミューレ 磁器製シェービングボウル(シェービングソープ入り) SEA BUCKTHORN (RN2SD) - シーバックソーンソープのみ:
ミューレ シェービングソープ SEA BUCKTHORN
チューブタイプのシェービングクリームも日本アマゾンにて適正(海外とあまり変わらない…しつこいですね)価格で売られています。コストは上がりますが、クリームは最高評価を受けています。
2.Cella Crema Da Barba Shaving Soap 1kg
Cellaの評価は非常に高いのですが、シェービングソープを紹介するサイトでコスパ最高と書かれていました。ところが100gの製品は他と値段的に大差なく、不思議に思っていました。その謎が解けたのがこれです。販売単位に注目です。1キロです。
もともと22ユーロ、現在のレートで2700円程度です。アメリカの業者で37ドルで販売しているところがありました。日本のアマゾンでは現在13、906円ですから、だいぶぼったくりです。ところが100グラムあたりに直すと普通のソープやクリーム並みになるので、今回紹介する製品の縛りには引っかかるのですが、ネタとして紹介してみました。「13,906円の高級シェービングソーププレゼントするから、シェービングブラシは自分で用意してね」とか言って、プレゼントすると受けるでしょう。しかし欲しい場合は、送料が安いところを探して、直接輸入することをおすすめします。(イタリアアマゾンでは送料が製品の数倍かかります。)どうしてもというのであれば、上記画像リンクからどうぞ。
3.Truefitt & Hill Sandalwood Shaving Cream 190g
約3400円ですが、190グラムと他の製品よりかなり多めに入っているので、日本アマゾンで買うならコスト的にさほど高級ではありません。もともと商品の値段は高めです。
Truefitt & Hillはイギリスの歴史ある最古参メーカーです。紹介したかったのですが、レビュー数が少なく、米アマゾンでは人気とは言えないため、人気のある商品リストには載せませんでした。しかし、日本のアマゾンでこの価格で販売されているのを見つけたので、やっと紹介できました。もちろんクラッシックシェービング愛好者による製品の評価は最高です。米アマゾンでのこの商品のレビューは非常に5つ星が多いです。
ショップは日本の会社ですから、すぐ届くでしょう。送料を加えるとやや米アマゾンから輸入するより高くなるかもしれません。しかし、レートにより高くなったり、低くなったりする範囲内ですから、そう変わりはありません。
このブランドも、古参のThe Taylor of Old Bond Streetと同様に製品が非常に多いです。いろいろな製品を試したい方のため、リンクを張っておきます。日本アマゾンでは製品が少なく、かつボッタクリ価格になっているため、以下は米アマゾンへのリンクになります。まずはクリームからです。
T&Hは王室御用達で、世界最古のサロンですから、そのネームバリューの分だけ値段に上乗せされている感じです。
- サンダルウッド:
Truefitt & Hill – Sandalwood Shaving Cream 190g/6.7oz - 西インド諸島のライム:Truefitt & Hill Shave Cream Tub – West Indies Lime
- アーモンド:
Truefitt & Hill Almond Shaving Cream Jar - トラファルガー
Truefitt & Hill Shave Cream Tub – Trafalgar - 1805(この会社の設立年のシリーズ):
Truefitt & Hill 1805 Shaving Cream – 190g/6.7oz - バラ:
Truefitt & Hill Rose Shaving Cream 190g/6.7oz - グラフトン:
Truefitt & Hill Shave Cream Tub – Grafton - 究極の快適さ(という名前):
Truefitt & Hill Ultimate Comfort Shaving Cream [Health and Beauty] - ラベンダー(チューブ):
Truefitt & Hill Lavender Shaving Cream Travel Tube
日本に送れる製品の中で最安値を選んであります。バラのクリームはどうも既に廃盤となっているらしいですので、在庫限りかもしれません。一般的にシェービングクリームは、同じ名前の商品であっても、入れ物に入っているクリームよりチューブのほうが評判が悪いので、基本的に容器につめられた商品を紹介しています。ラベンダーはチューブにしかありませんので、最後に紹介しました。
このブランドはほとんどの香りについてプレシェーブから、アフターシェーブ、オーデコロンまで同じ香りで揃えています。製品により香りが異なると、混じってしまい、不快な香りになるのを防げます。
続いてシェービングソープです。製品は3種類です。それぞれに木製の入れ物(ボール)付きと、詰替えのソープのみがあります。
- 1805ボール付き:
Truefitt and Hill 1805 Wooden Shave Bowl and Soap - 1805ソープのみ:
Truefitt & Hill 1805 Luxury Shaving Soap Refill For Men 99G/3.3Oz - ラグジャリーボール付き:なし
- ラグジャリーソープのみ:
Truefitt & Hill 1805 Luxury Shaving Soap Refill For Men 99G/3.3Oz - サンダルウッドボール付き(値段注意):
Truefitt & Hill Sandalwood Luxury Shaving Soap – 99g by Truefitt & Hill - サンダルウッドソープのみ:
Truefitt & Hill Sandalwood Luxury Shaving Soap Refill 99g/3.3oz
サンダルウッドのボール付き、基本的に50ドルですがこの値段帯では日本に送れる商品がありませんでした。値段が倍以上する商品のみ送れるようです。ラグジュアリーのボール付きは2つ取り扱いがありますが、両方共に日本には現在送れません。
日本のショップで、ソープを安めに価格設定されているところもあります。(以下の写真のリンク先)製品の説明には「アフターシェーブ メンズ」が入っているため、アフターシェーブローションなのかとも思えますが、問い合わせたところ「社内のカテゴリーがアフターシェーブ メンズのため含めている」ということで、シェービングソープで間違いないそうです。2930円であれば、米アマゾンから送料と手数料を加えた金額と比較してもひけを取りません。
紹介したい商品はまだあるのですが、アマゾンから簡単に手に入り、かつ人気がある高品質な商品、しかもボッタクリなしという縛りですのでこれくらいで勘弁してください。皆さんのお気に入りが入っていなくても、それは今回の縛りのせいです。これを書くのに2日かかりましたので、もう正直あきました。気が向いたり、新しく見つけたら、また追加しておきます。使用レポートも書きたいので、そのうち投稿しておきます。
どなたか、購入した方で使用レポートを書かれた方がいらしたら下のコメントからお知らせください。リンクを貼らしていただきます。また、「うちもお買い得価格で出している」という日本アマゾンのショップの方がいらした、それも歓迎です。(ただし、米アマゾンの最低価格+送料/手数料より、レート変動を受けても安いだろうと納得できる価格の場合のみ、紹介させていただきます。)
おすすめ
最後に私のおすすめを書いておきます。やはり、米アマゾンでシェービングソープ一番人気の「Taylor of Old Bond Street Sandalwood Shaving Cream Bowl 150g」がよいでしょう。泡立てるのも簡単ですし、値段も手頃、入手も簡単。剃り心地も最高です。米アマゾンで注文すると、(各ショップからではなく、米アマゾンから発送される商品は)約10日で日本に配達されます。
サンダルウッドの香りは中年以降向きですが、基本多くの人に受け入れられる調香をしています。最初に強めなフローラルな香りが立ち、最後に柔らかいサンダルウッドの香りが残ります。香木の匂いと言っても、ウッディー、スパイシーではなく、甘めなエキゾチックな香りです。サンダルウッドとシーダ(杉)の香りに、ラベンダーとローズマリーでかすかなフローラルな香りを加え、さらにジャスミンとローズの香りを加えていると説明されています。活動的で大胆な男性の香りをイメージしているそうです。牛乳ブランドのシェービングクリームもサンダルウッドの香りですが、よりソフトです。
ただし、日本人はサンダルウッド、つまり白檀により線香を思い出す人が多く、不評もあります。先入観を持たずに嗅いでみれば良い香りです。例えるなら、一般家庭で使用している線香ではなく、比較的最近に立て直したお寺に行った時に感じる、とてもよい白檀の香りです。寺は建て直すと檀家からの寄付などお金があるのか、しばらくは高級な線香使い、さらに仏具の中には白檀製のものもありますから、この香りがしています。昔の床屋は舶来品も使っていて、この香りが染み付いていました。ある程度年齢が上の人は、記録にあるでしょう。日本の化粧品のフレッシュな柑橘系が流行るまでは、床屋では白檀の甘い香りがしていました。
ダメそうな方であれば安全策として、TOBSのクリームの中から名前から香りがイメージできないEltonやJames、Taylor、Jermynなどの製品を選ぶとよいでしょう。これらの製品は香水のような調香です。名前から想像できるココナッツとかラベンダーなども、基本的に化粧品としての香りとして調香されているので、あまりナチュラルな香りを想像しているとイメージと異なることになります。
製品の原料としては、泡立ちの良い石鹸に水とグリセリンと香りを加えたような構成です。自然の油をそのまま混ぜたという構成ではありません。主に自然なものからの抽出物なので、化学合成された原料が多い、安い製品よりはコストがかかりますが、ほとんど天然物だけで構成した商品より、安く生産できます。それがバカ高くなく、程々の値段で良い製品を作れる秘訣なのでしょう。
なお、米アマゾンで画像になっている材料と、現状は成分が多少異なっています。数年ごとに新しい材料へ変更しているようですので、1974年の設立時とは当然原料も製造工程も異なっているでしょう。当時はまだ獣脂なども使われていた時代ですから、どの古参のメーカーでも設立当時と現在とでは、原料に変更があるはずです。「古参メーカーだから昔のまま変わっていない」なんて、幻想は持たないことです。
製品の値段はスプレー式のクリームに比べ高いですが、私の場合、基本毎日顔2パス、あご3パス+高齢の父親の髭剃りを週一、クリームを直接肌に付け、ブラシで泡立てる方法で約4ヶ月程度持ちます。(アマゾンのコメントでも2ヶ月から一年程度と幅があります。個人の使い方で大きく幅がでます。一般的に直接肌につけたほうがロスが出ずに少量で済みます。カップで泡立てるほうが使用量が多くなる傾向があります。あと外人は顔が大きく、さらにでかいブラシで喉の下までたっぷりと泡立てますが、私は毎日のシェービングではせいぜい喉仏までの領域しか剃りません。)この値段で最高品質を求めるのであれば、一押しです。
実際、ほんのちょっとの量でも十分に泡ができるので、指で適量を毎回取ることが難しいぐらいです。自分の頭の中にある適量のイメージより、ほんの少し減らしたくらいで調度良いくらいです。ブラシでクリームを取る人は大雑把にたっぷりと使用する人向きです。きっと2ヶ月で使い切れます。より長期間、経済的に使用したいのであれば、指で取る方法をおすすめします。ブラシで取ると、水分がクリームに移り、ベチャベチャになりやすいのも欠点です。
追記:アフェリエイトはAmazonだけしかやってません。アフェリエイトのリンクを含んだページは他のサイトを含め今まで4ページほどしか作成していません。最後に作成したのはもう4年くらい前です。そうした昔の記事も読まれなくなりましたので、一年に一回800円程度のAmazonクーポンが手に入る程度です。今回、久しぶりにAmazonから紹介することにしたので(商品の写真を貼りたかったため)、米アマゾンでも申請してリンクを貼ってみました。しかし、このページ作成後に「コンテンツ不足」だからと、申請が拒否されました。ですから、アフェリエイトで他の人が少しでも儲かるのが嫌いな人も、安心して米アマゾンをご覧ください。たとえ、米アマゾンから購入しても、私には一銭も入りません。 😀 (日本のアマゾンから購入してもらうと、数パーセントは入ります。)
追記:ソープやクリームのレビューを当サイトで書いています。参照にしてください。最近、ウエットシェービングを趣味にしている人の多くは、手作りで小ロット生産の、アーティザン(artisan、職人)ソープを愛用している人が多いようです。私もメインに使用しているのは、アーティザンソープです。今回紹介したものは、ブランド製ですが、多分外部工場などに委託して製造してもらっているソープが多いため、Artisanソープにあたるものは、紹介していません。ソープの値段は、たいして変らないので、入手できる方はアーティザンソープを試されてみては、いかがでしょう。