心筋症生活

まあ、心筋症になってしまったのはしょうがない。治せないのもしょうがない。

退院して、しばらくは引越のため無理をした。はあはあ言いながら荷物を片付け、まとめていた。心筋症の症状がよくわからないので、薬の副作用ですぐ慣れるのかと思っていた。

引越しが終わって、田舎へ戻ってきた。少し落ち着いて、自分の体調にも慣れ、情報も仕入れていくうちに段々と分かってきた。

まず、体だが無理をすれば短時間だが今までどおり動く。ただ、医者からは心臓に負担がかかるので、息が切れるようなことは避けるように言われている。引越し前の運動負荷検査の結果は、早足とかちょっと早めに自転車をこぐ16km/h程度が、有酸素運動から無酸素運動へ切り替わるポイントだそうなので、これ以下のレベルで動けということだ。

何よりもこたえるのが、異常に疲れやすくなったこと。例えば、1時間くらいゆっくりと歩いたり、自転車に乗ったりするのはできる。ただ、そのあとに急に体が重くなり、疲れがドットくる。引越しの荷物は安く運賃をあげるために、二週間くらいかけてゆっくりと届くタイプにしたため、やっと先週到着した。そのダンボールをある程度動かすと、翌日は疲れて動けなかった。また頑張って、片付け始めたが、翌日がダメだ。体が重い。

全国的に梅雨に入ったが、今年は暖かくなるのが遅かった。引っ越してからずっと新潟は低温注意報が出されていた。そのせいもあるのだが、手足が冷える。冷え性になった。体液が少ないからだそうだ。心臓の負担を減らすために、利尿剤を使っているため。

心臓はいつも何かに押されている感じがする。時々、鈍く痛む。入院中に24時間心電計ををつけて不整脈が出ているか検査をしたのだが、その時にも圧迫感や、動悸、心痛などはあった。ただ、不整脈はまだ出ていないそうだ。これから出ると最初のお医者さんは言ってたが、その症状は脈が飛んだり、動悸や心痛などだそうだ。今も時々あるのにどうやって見分けるのだろう。脈が飛ぶというのだが、自分の脈の異常が分かる人間なら、調子の悪い初めのころに気づいているはずなんだが。自分の脈の異常は気づけるだろうか。

あと、急に動いたり、頭の位置を変更すると立ちくらみが起きる。しゃがんだ体勢や寝ていて、急に起き上がるとまず目の前に白い火花が散ったようになり、クラクラとする。幸い、今までこれが起きてもすぐにジッとしたり、何かに捕まったりしているため、アクシデントは起きていない。これは、主に降圧剤の副作用だと思う。まあ、体液が少ないのも関係しているかもしれない。

今までは、体を使う方がメインの仕事だった。お医者さんは、軽作業できれば事務仕事をやれといっている。とりあえず、仕事を見つけなくては。何もしていないと体の方に注意が行ってしまい、心配性になりすぎそうだ。何か、やっていると紛れるだろう。そんなにお金はいらないし。田舎なので仕事を見つけるのが大変だ。なにせ、いろいろ制限があるし。

それと家にいると母親が顔見知りの人に事情を説明したりする。母親自体がネガティブに考える人なので、それでも気が重くなってしまう。私の病気について宣伝してしまうので、尋ねられると心筋症の説明をする。すると自分が病気だということを説明の最中に思い知らされる。病気は忘れたころに治るという言葉があるが、逆のパターンに陥ってしまう。

体のパーツの中で心臓だけが悪いのだ。他は、今のところ異常無し。カロリーもカリウムなどの制限もない。(カリウムは高めだが、引っ越す前の最初の先生の話では筋肉がある私のような人はちょっと高めで良いそうだ。下げるといきなりペシゃっとくるという擬音で説明された。自分で調べた別の理由はカリウムが低いと今度は不整脈が出やすくなるそうだ。不整脈が出ると突然死の可能性が高まる。)

しかし、食塩と水分の制限がある。食塩は一日6グラム、減らせば減らす程よいと言われている。体に水分がたまってしまうので、多くは摂取できない。水分が増えればその分だけ体液の量が増え、心臓に負担がかかる。同じ理由で水分も多くとれない。日に一リットルの制限だ。私は、水分を飲むのが大好きなのだが、がまんしている。熱い時期は一リットルでは脱水症状がおきるため、多少は増やしても良いそうだが、それでも2リットルや3リットルとかとるのはダメだそうだ。要は汗をあまりかけないということだ。汗をかくと水分をとる必要がでるため。

ちなみに私はお酒は飲まない。降圧剤が効きすぎるので、アルコール類もとれない。お酒好きな人には酷かもしれない。

いわば、「強制ゆっくりモード」だ。何もかも無理せず、急がず、のほほんとやれということ。心臓以外は正常だが、心臓のペースに合わせて生活しなさいということである。

わかっている。しかしながら、精神的には辛いものがある。とはいえ、落ち込んでいるわけでもない。一度は、死を覚悟したので意外と落ち着いている。できれば、心はウキウキしていたい。心まで迷わせたくはない。

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