Titanの説明通りでどの程度剃れるか

Titanの西洋カミソリを使用したレポートは既に記事にまとめましたが、Titanが薦めている方法でどの程度剃れるのかを試してみました。

Titanの西洋カミソリ(ストレートレザー)についているパンフレットによると、布砥にTitanのワックスを塗り、それでラッピングすると、永遠に剃れるということです。剃り味がどの程度なのかはわかりません。

今まで、この説明の通り試したことはなかったので、実際に剃ってみました。

使用資材:

  • Titanの鉄製ストレートレザー
  • Titanの布砥
  • Titanのワックス
  • Titanの革砥(布砥付き)

全てTitan製です。各製品の詳細については、過去記事を見てもらうとして、簡単に説明すると、ストレートレザーはよく研いでも3パスの最後まで切れ味は持ちません。多分、しっかりと焼きが入っていないか、もしくは生産時の刃付けで焼きが戻ってしまったのでしょう。布砥は布のデニム地ですが薄いものです。ワックスは正体がわからないのですが、粒の大きさがバラバラな粗めの自然素材的な研磨剤が入っています。革砥は合成革です。革砥に付属している布砥と、布砥だけの商品は同じものです。

布砥だけの商品にワックスをパンフレットの指示通り、中央部の10センチに塗り込みます。このレザーはすでに自分でダイヤモンドペーストを使い、ほぼ鏡面に仕上げてあるので、指定通りの回数では毎回このワックスを使うよりは傷が浅くなると考え、パンフレットの指示より多くラッピングしました。最初の面を20回、裏返して逆の面を10回です。(片方ずつラッピングするのも、パンフレットの指示通りです。)

この時点で顕微鏡で見てみると、かなり粗い研ぎ傷(ラッピング傷)がついています。余りきれない両刃の替刃程度の粗さです。

謎のワックスで安全性に疑問があることと、パンフレットにも洗うように指示されていますので、スポンジに洗剤を含ませ洗いました。(研磨作用のある何かを洗い流す場合、研いだ方向に従って動かしましょう。たとえば円を描くように研磨した場合であれば、傷は一定方向でないため、どの方向に洗っても問題にならないでしょうが、カミソリのラッピングは刃に対して垂直方向にラッピングがかけられます。ですから、洗いも垂直方向にこすりましょう。カミソリには研磨剤が付着しており、スポンジにも移ります。洗いだからといって別の方向にこすり、ワックスの油分を落とそうとすると、研磨剤で思わない方向に傷がつきます。)

紙を切ってみるとまあ、それなりに切れます。抜群ではありませんが、そこそこという感じです。

その後、革砥付属のワックスのついていない布砥で10回ラッピング、布砥で40回ラッピングしました。通常の西洋カミソリのラッピング方法です。

顕微鏡で見てみると、粗かった研ぎ傷による凹凸の凸部分が削れたのか、少々滑らかになりました。もちろん、傷はまだはっきりと見えます。

試しに耳の産毛を空剃り(水気を与えないでそること)してみました。よく研げているカミソリでは皮膚に引っかかることなく産毛が剃れます。今回は産毛は剃れますが、皮膚には時々引っかかります。

実際に剃ってみました。最初のパスは皮膚の保護を考え、濃い目の泡でクッション性を最大にして剃りましたが、切れ味はよくありません。やはり顕微鏡の見た目通りに、余り剃れない両刃の替刃と同じような感じでした。

そこで、泡の水分を増やし、ヨーグルト状にしました。クッション性は少なくなりますが、髭と皮膚が給水し続けるため、粗い刃でも剃りやすくなります。この方法ですと、比較的スムーズに剃れました。しかし、きれいには剃れませんでした。

これ以上やると、顔が傷だらけになるのは経験上わかっているのでテストは止めて、安全カミソリに変更しました。

結論は、「あまり剃れない両刃の替刃」程度の切れ味になります。つまり、髭が濃くない人であれば実用になるでしょう。しかし、ある程度濃い人はTitanのパンフレットのやり方では、切れ味が足りません。より細かい砥石で研ぎ上げるか、ダイヤモンドペースト、ラッピングペーパーなどでラッピングし、切れ味を増す必要があります。

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