Prorasoシェービングクリーム(緑)の紹介

このサイトで、ひげ剃りの技法などを紹介する際に、基準となるソープかクリームをどれにするか長い間悩んでいました。

今回、Proraso(プロラソ)の”Refreshing and Toning”、通称プロラソグリーン(緑)のクリームにすることとしました。そこで、特徴と入手方法を紹介します。

目的

このサイトでは様々な状態の泡を使用して、剃る方法を紹介しています。写真や動画では、実際の泡の状態を読者に伝えられません。そこで、このサイトをお読みの方が再現できるように、基準となるソープかクリームを決めようとしていました。

使用するソープやクリームのグラム数と、加える水分量を指定すれば、読んでいる人も自分の手元で泡の状態を再現できます。

標準的な泡の状態を確認し、一度覚えれば、後は少なめな水分で泡立て始め、少しづつ水を足していくことで、自分の剃り方にベストな泡の状態へ持って行くことは簡単です。

いろいろな記事やビデオで紹介されている「理想的な泡」は、各自の好みや道具により左右されます。自分が使いやすい状態を見つけるまで、試行錯誤を重ねる必要があります。しかし、シェービングは通常、一日一回しか試せません。

基準的な泡の状態がわかっていれば回数を重ねずとも、そこから水分を足したり、減らしたりすることで、自分にベストな状態が見つけやすくなります。

長年迷っていましたが、本サイトではProrasoのシェービングクリーム、通称「グリーン」を基準となる商品にすることにしました。

選考基準

  1. 入手性
  2. 性能
  3. 寿命
  4. 値段

1.入手性

まず、簡単に入手できることが第一です。

良い製品は、たくさんあります。特筆すべき性能の商品はマイナーブランドにもたくさんあります。ただ、そうした商品は幅広い入手経路を持っていません。

Prorasoはイタリアのブランドですが、シェービング用品は世界的に人気があります。そのため販売経路が広く、入手が簡単です。アメリカのアマゾンやシェービングショップで売られていますし、割高でもかまわなければ日本のアマゾンでも入手できます。

2.性能

入手性だけで言えば、日本の製品が一番です。ただご存知の通り、今や日本では缶入りのスプレー式シェービングフォームが主流です。この状況は世界的ですが、コスト面で安いため途上国、マニアが残っている先進国の中では、まだ泡立てるソープやクリームが市場を残しています。

日本では、自分で泡立てるタイプのシェービングソープやクリームは絶滅危惧種です。そして、残っている製品もプロ向けの大型製品であったり、泡立てないクリームであったりと、泡立てて剃るクラッシクな方法の情報提供を行っている当サイトでは、メインで紹介できません。

そこで海外製品となります。

Prorasoは最初から入手性やその他の条件にあっているため、目をつけていました。ただ、ソープを実際に使用すると、クッション性と滑りが十分ではあるが、最高とは言えないため、これと決められませんでした。(実際には、滑りがよくクッション性も高い状態にするための水分量調整が結構シビアなのです。一般的なソープでは「良い泡」と言われる水分量はある程度幅がありますが、Prorasoソープはその幅が狭いのです。)

その後、基準となる商品を決める今回の目的とは別にProrasoのクリームを購入しました。いつくかの海外レビューで「クリームのほうがクッション性が高い」とありましたが、その通りでした。

滑りとクッション性に関して、最高の100点ではないのですが、合格が60点、Prorasoソープが70点だとすれば、85点位です。当サイトの記事を読まれるのは、初心者の方もいらっしゃいます。滑りは良い性能ですが、慣れないうちは滑りすぎる商品は扱いにくいため、このくらいでベストかと思います。

また、初心者でも簡単に泡立てられるというのもポイントです。大きな泡ができづらく、できても泡立てているうちにすぐに消えます。

さらに、キレート剤としてEDTA(エチレンジアミン四酢酸)が含まれています。硬水を軟水化するために、石鹸やシャンプーによく使用される物質です。日本の水道水はほとんど軟水ですが、井戸水を生活水としている場合、硬水でシェービングしている方もいらっしゃるでしょう。

軟水、硬水とは水に含まれている金属イオンの濃度のことです。主にカルシウムとマグネシウムイオンの含有量です。金属イオンの少ない軟水では泡立ちやすく、使用後の感覚はしっとりします。皮膚上に脂肪酸が残りやすくなるためです。金属イオンの多い硬水では泡立ちにくく、使用後の感覚はカサカサしたり、べっとりします。金属イオンが皮膚上に残るためです。

EDTAの濃度がわからず、分かっているとしてもどの程度の硬水までに対応できるのか算出できるほど科学の知識は残っていませんが、キレート作用のおかげで水分に含まれている金属イオンの影響を抑えられます。基準としての泡を示すための製品選び目的として、読者の方の住んでいる場所の水道水の違いから受ける影響を少なくすることができます。これも選考理由の一つです。

3.寿命

毎年、多くのシェービングブランドが生まれ、消えていきます。2000年頃からクラッシックシェービングブームが起き、それが続いているため市場がアメリカや欧米に存在するからです。

生まれてきたばかりの「若い」ブランドでは、ブランド自身が消えてしまう確率が大きいため、基準とする商品を決めるには、ある程度長い歴史を持つ人気ブランドから選ぶ必要があります。

そうしたブランドでも、売上を増やすために「新商品」を投入します。そうした新商品がいくら優れていても、市場で受け入れてもらえなければ、数年で消えてしまいます。特に「限定」商品は、売り切ったらお終いで、後からでは入手できません。

結論としては、この先すぐには市場から無くならないだろう老舗のブランドの定番商品から選ぶ必要があります。

Prorasoはイタリアのブランドで1908年創業です。ブランドは十分確立されています。メンソールとユーカリを効かせたソープでイタリアの市場を席巻しました。

シェービングクリームがいつから販売されたかは定かでありませんが、Proraso公式ページの”history”ページを読む限り、1940年代に発売された商品の写真が掲載されています。十分長い期間販売されています。

4.値段

欧米の市場では8から10ドル程度の値段が付けられています。イタリアのサイトで安いところで3から4ユーロの値段がついていたときもありますが、正確な定価は不明です。生産国のイタリアで安く購入できても、送料が高く付くため、実用的ではありません。

日本でもサイトが作成され、ソープが2、000円、クリームが2,800円で販売されています。Prorasoの直接販売ではありません。

日本のアマゾンでもソープとクリーム両方共に1,200円程度の値段がついています。現状の最安値は、イギリスから送られてきますが、関東への送料無料になっています。日本のアマゾンでの販売は状況が数ヶ月ごとに変化します。

現在、日本から一番安く入手できるのは、eBayでしょう。円高の影響もあり、送料込みでクリーム一本1,100円から1,200円程度で売られています。この値段であれば、気に入って継続して購入する場合でも、気に入らなくて使用を止める場合でも、納得できます。

特徴

Prorasoの「グリーン」、一番の特徴は、強いメンソールとカンファー、ユーカリの香りです。これは好き嫌いが別れます。

なにも、香りのためだけにこれらの成分が加えられているわけでありません。すっきり感を出すにはメンソールだけでよいのです。メンソールとカンファーには弱い麻酔作用があります。カミソリ負けによる痛みやかゆみを抑えてくれます。3つの成分は弱い殺菌力、制菌性があります。

私の場合、寝不足で肌が荒れたり、カミソリ負けが持続する場合に、このソープやクリームに切り替えます。本当はひげ剃りを休むのが一番良いのですが、無精髭を生やしっぱなしとはいきません。実際、Prorasoグリーンを使用すると、肌のコンディションは上向きます。世界的に人気があるのは伊達ではありません。

クリームが入っている外箱に印刷されている、英語バージョンの使用方法を簡単に訳すと、「2センチのクリームをブラシの真ん中に出し、円を描くように肌上で柔らかくて厚みのある泡を作る。ソープの成分とブラシの物理的な動きが、ヒゲを柔らかくし、剃りやすくする。ブラシを使用しなくとも使える。」と書かれています。

穴熊のブラシなどで、この標準的な2センチ程度絞り出すと、フェイスラザーでも3から4パスできる泡が作れます。2センチは約1.5グラムです。水分多めの柔らかい泡で3パスの場合、1センチでぴったりの量でした。(2センチでフェイスラザーする場合、大きめのブラシでないと十分な水分を加えられないかもしれません。水分を吸わない化繊ブラシの場合は特に当てはまります。新しい獣毛のブラシは、毛に含まれている油が大分残っていますので、泡立ちが落ちます。そうしたブラシでは2センチでちょうどよいかもしれません。)

Proraso標準の約2センチ、1.5グラムの場合、150mlのチューブであれば、およそ100回分です。

グリーンのクリームは大きさが3種類あります。10ml、150ml、500mlです。10mlの製品はトラベル用でしょう。150mlが通常品、500mlがプロ向け製品です。

泡立ちは非常に良いです。フェイスラザーでも2分程度でしっかりした泡ができます。大きめの泡ができにくい製品ですから、ビギナーでも簡単に泡立てられます。すっきり系の香りと相まって、爽快に剃れます。

いわゆる大衆品です。ニッチなハンドメイドのシェービングソープとは異なり、日本の製品でもよく使用される化学薬品が含まれています。そうしたものを毛嫌いすると、化粧品から、シャンプー、リンスなどなどほとんどの製品は使用できなくなります。特定の薬品に対するアレルギーでもない限り、心配する必要はないでしょう。

特に悪者にされる、パラベンは含まれていません。他にシリコン、鉱物油、人口着色料は使っていないと外箱に明記されています。

成分を知りたい方は、日本のサイトの商品ページで確認できます。ただ、この成分リストの翻訳は原文の順番通りではありません。基本的に含まれている成分が多い順番で並べる規則、もしくは慣例になっているはずですので、それをバラバラに翻訳してあるこの日本語のページはいかがなものかと思います。

150mlチューブは昔懐かしいラミネートチューブです。最近の塩ビ製チューブとは違い、きれいに絞っていかないと最後まで使いづらいですが、形が復元しないため、チューブ内に空気が入りません。つまり香りの成分や水分が飛びにくいのです。

入手方法

このサイトでソープやクリームの使用感の「基準」とするためのProrasoシェービングクリームの通称「グリーン」150mlの購入方法です。

現在箱や中部に書かれているのは、”Refreshing and Toning”ですが、”Menthol and Eucalyptus”と商品紹介しているところもあります。同じ商品です。

日本からでも、入手先はいろいろ存在しています。

日本のアマゾン

“proraso cream”で検索してください。値段が2000円以上のところは正直ボッタクリでしょう。日本語で紹介されていても、ストアが海外の店であることは多いです。

イギリスのショップで、送られてくるのもイギリスらしいのですが、一番簡単に入手できるのは、現在以下の商品です。たぶん、為替の変動を受けますが、約1,200円で販売されています。

proraso.jp

値段が2,800円と割高ですが、でも販売されているようです。ただし、シェービングソープやクリームを販売するには、化粧品販売の許可が必要かと思いますが、その記載がされていないようです。

アメリカのアマゾン

信頼で言えば、一番確実でしょう。たぶん在庫も豊富です。海外通販に慣れており、日本のアマゾンも使っている人であれば、簡単です。

“proraso cream”検索で商品が表示されます。”Refreshing and Toning”と表示される商品が「グリーン」です。いくつかリスト表示されますが、一つを選びましょう。

右上に”Ships from and sold by Amazon.com.”と表示されているか確認します。これは日本のアマゾンで言うところの「この商品はAmazon.comが販売し、発送します」です。Amazonに送ってもらうのが、大抵の場合安く済みます。販売店が異なっても、”Ships from Amazon.com”であれば、送料は6ドル程度で済むはずです。(このクリームに限らず、他の商品をまとめ買いすると、送料の単価は安くなります。一つだけ購入すると、送料が割高です。他に欲しい商品がある時に、ついでに買うのが賢いかと思います。)

“Subscribe & Save 5% / 15%”のような表示がある場合、これは日本のアマゾンで言うところの「定期購入」です。その下の”One-time Purchase “を選びましょう。

現在商品自身が10ドル、送料が5.77ドルです。この記事を書いている時点のアマゾンのレートで、日本円決済を選ぶと、1、830円です。

通常、10日程度で配達されます。

eBay

この記事を書いている今現在、一番最安値はeBayです。ただし、日本のアマゾンの最安値とほとんど変わりません。ですから、在庫切れにでもならない限り、アマゾンから購入するほうが便利でしょう。

アマゾンと同様に、”proraso cream”で検索し、送料込みで最安値の表示オプションを選べば、安い順に表示されますので、商品を探します。ただし、10mlのクリームも売られています。値段だけ見ると150ml製品と大差がないため、間違えて10mlを購入してしまうでしょう。引っかからないよう、よく説明を読みましょう。慣れれば、写真のパッケージでわかりますが、大きさは写真から判別つきません。必ず、説明ページも参照しましょう。

今のところ、以下の2ページが安いようです。

アメリカ最安値
イギリス最安値

アメリカの店は現在のレートで送料込み1,162円、イギリスの店は1,092円です。両方共にいわゆる「国際郵便」で送られてくるようです。

この値段で毎日剃って、2から3ヶ月持てば、日本でシェービングフォームの缶を購入するのと、値段的に大差ありません。特に、日本のシェーバーの方はソープやクリームを節約する傾向にあります。ですから、人によっては半年から一年持つ人もいるでしょう。(ブラシや肌に負担をかけるので、ケチるのはおすすめしません。外人のシェービングビデオのように無駄に泡立てるのもどうかと思いますが、快適にシェービングできる量から減らさないのをおすすめします。)

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