KARAのほうが少女時代より,日本で人気のある別の理由

Mr.TAXIの発売で少女時代がウィークリー一位をとれない理由について、韓国のサイトで意見を集めていたようでした。

Jet Coaster Loveは韓国の作曲科チームで、Mr.TAXIは日本の作曲科チームだからだという愛国心丸出しの回答から、日本ではかわいいアイドル系の方が人気が出るという、分析まで実に様々で興味深いものがあります。

当ブログは、少女時代の壁紙ソフトのダウンロード方法とか、KARAのスンヨンに専属トレーナーをつけろとか、特定のページにだけアクセスがあつまり、当記事のような新規の投稿を読んでいただく方は少ないのです。しかし、その中でもわずかな韓国の方が読まれているようなので、多少とも情報と、個人的な意見を提供したいと思います。

KARAのデビュー前の時点で,日本ではKARAの方が人気がありました。確かにかわいい系の方が日本では受けが良かったのです。当時、いわゆる専門家が分析した発言の中では「少女時代のような完璧なスタイルを誇ったり、クールなダンススキルより、親しみがありかわいいKARAの方が日本では受ける。」というものもありましたね。そういえば。

音楽雑誌なんかだと、その人気をそのままとりあげKARAをメインに取り上げることが多くなりましたが、KARAや4MIN.などの日本進出が始まるとK-pop自体が週刊誌やらファッションなど音楽系以外の雑誌で記事が扱われるようになってきました。そうすると、ガールズグループのトップを走っている少女時代の取り扱いが、多くなりました。事前の宣伝効果では少女時代の方が優先でした。

そしてKARAが先に日本デビューを飾ることになります。ショウケース興業の時にはたどたどしかった日本語も、だいぶ上達し、ニコル以外は一般的な会話ならどうにかわかるレベル、そしてバラエティーにも出演できるレベルに達していたことが、彼女たちのやる気を感じさせてくれました。

間違いなく、日本におけるK-popブームはKARAによって引っ張られたものです。

続いて少女時代がデビューします。一応、メンバー全員が片言レベル以上には日本語が話せるようになっていました。まあ、デビュー時なのでこんな者かと,多くの人は納得したでしょう。

さて、この時点でSMの社長が日本のTVに出ました。(有名な会長ではありませんよ。)K-popの人気を分析する内容でした。

そこで、SMは戦略があり、わざと日本語版にも韓国語をのこしているとか、どうのこうのと発言しました。

この発言を冷静に聞いていたのですが、当時思ったのが、こんな発言をすると日本のマスコミから扱いが悪くなるかもしれないと感想です。そもそも、未だに日本では後ろで動いている人間が,表に出るのはよしとされない感覚がありますし、それにもまして「自分たちには戦略がある」と主張したのは、日本の音楽業界には戦略性がないといっているように聞こえます。事実はその通りなんでしょうけれど、痛いところを突かれるのは,良い気分ではありません。少女時代のファンとしても、反感は持たないにせよ、引くところがあります。我々はそこで踊らされているだけなのかという感覚を持たされてしまいました。この番組で視聴率がとれたがどうかはわかりませんが、K-popファンは結構見たと思います。

この発言は戦略家SMエンタとしては大きな間違いだったでしょう。日本に進出するつもりなら、口を慎まなくてはなりませんでした。

そもそも、SMエンタは、少女時代をアジアに向けて当初から発信しようとしており、その中にはアジア圏一位の市場を持つ日本も含まれていたはずです。それなのに、韓国の音楽的な一大イベントである、ドリーム・コンサートで反日ソングの独島の歌を歌わせようとして、そのリハーサル風景がネットに流れてしまうと言う、大失態を犯しています。当時、独島問題で反日気運がたかまり、スポンサーからの要請により、イベント最後に全員で歌わせようとして、少女時代も単独でリハーサルを行ったところ、その模様が誰かに録画され,ネットに流されたというものです。当時、日本で活動していた男性グループがごねたため、本番では歌われなかったそうです。勿論、日本デビューの話が起きる、ずっと前の話ですが、戦略を掲げるSMエンタのマネージメントとしてはあまりにお粗末でした。

私は個人としてSMエンタの手腕と戦略はすごいと思いますが、所々、自ら危機的な失敗を犯しますね。

さて、話を戻すと、KARAは日本語がかなり話せます。一番遅れていたニコルも上達しました。歌も,リップシンクより日本語での生歌が多いようです。バラエティーも対応できます。そして、CMやタイアップも多くなりました。

一方、少女時代は、日本語の上達がいまいちです。前よりはかなり上手くなっています。特にユナは驚異的で、発音はつっかえなければスヨンを超えた自然さです。元々演技ができますから、今の状態で日本のドラマにも出られるのではないでしょうか。ドラマであれば台詞があらかじめ決まっていますから、聞き取りが多少できなくても、対応できるでしょう。

日本でスヨンの人気が高いことからわかるように、やはりコミュニケーションが取れるというのは強みです。人数が倍近くあるから、学習も2倍かかるというものではないはずです。忙しいのはわかるのですが、日本デビューが決まってから、かなり月日がたってしまいました。その割には、いまいちです。(KARAのメンバーの方が驚異的だったのかもしれません。けれど、4MIN.とか、男性グループとかの方が日本語のスキルは高いですよね。すると、やはり熱意という点では、伝わってくるのは弱いです。)

CMもいまだ1社です。KARAの方が人気が先行しているにせよ、それほどまでに差があるとは思えません。少女時代の人気を考えるともっと多くて良いはずです。もし、この時点でこれほど差がついているとしたら、1.SMの戦略でわざと抑えている、2.社長の発言が業界でマイナスに働いている、3.コミュニケーション能力不足、でしょう。まず、1はないでしょうから、やはり2と3でしょうね。2は数年で忘れられます。3はメンバーの努力です。

今回の、日本語オリジナルアルバムの売れ行きは興味深いものがあります。値段設定が高いからです。それでも当初、韓国で伝えられていた値段より安くなったようです。

初回版、期間限定版、通常版で、初回版と期間限定版はそれぞれ別の写真集がつきます。ファンなら、値段の高い初回版と期間限定版を買わざるを得ません。

韓国の場合、少女時代のファンは幅広く、特に実際にCDなどを購入するのは、私のようなおじさまファンだそうです。彼らは、それなりに収入がありますから、購入できるわけです。

日本の場合もファン層は広いでしょうが、中心は若い女性です。続いて若い男性ファンです。日本では,どの年齢層でも気軽に購入できないでしょうが、特に若いファンにはきついでしょう。その状況で、どこまで売れるのか、非常に興味深いです。

少女時代の日本初フルアルバムに続き、KARAのシングル発売、続いて少女時代のツアーが始まる、K-popファンにとってはエキサイティングな時期ですね。この結果、少女時代が人気でKARAを上まれるのか、それともKARAがリーディング・グループの地位を守るのか。両者に注目しているファンは気にかかりますね。


投稿日

カテゴリー:

, , , ,

投稿者:

タグ:

コメント

“KARAのほうが少女時代より,日本で人気のある別の理由” への2件のフィードバック

  1. 諸田 晃民のアバター
    諸田 晃民

    最近少女時代のファンになったばかりなので知りたかった情報が中立かつ客観的な分析で分かりやすく非常に参考になりました。
    サイトの中には朝鮮人差別が色濃いものが多く不愉快かつ情けなくガッカリしてました。韓国芸能界は事務所や心ないファンのネット攻撃等かなり酷いですよね!一部整形疑惑等ありますが事実だとしたらやはり個人ではなく事務所が契約を盾に強要してるのではと考えます。韓国社会にも問題があるのでしょうが。彼女たちが事務所や国策の道具にされなければと祈るばかりです。日本のアイドルはロリコン系ばかりで少女時代は楽曲、ダンス、語学、容姿等かなりの努力が伺え応援せざるを得ないと思います。何故なら数年前まで日本語で歌う、日本の映画を禁止していた国で又差別等も酷い両国で、日本語を必死に勉強して来日してくれるなど思いもしないことだからです。これからも情報楽しみにしてますので少女時代の今後の予定等宜しくお願い致します。

  2. HiroQwsのアバター
    HiroQws

    お褒めいただいて光栄です。まあ、それほど中立というわけではないんですけれどね。 😉
    Web上の差別によるショックは日本人がやるものにしろ、韓国人がやるものにしろ、K-Popファンにとっては通過儀礼のようなものです。まあ、すぐに気にならなくなります。
    過去にアンチというものは、スターという存在に対する嫉妬であるという旨の記事を書いたことがあります。嫌~という人も、同様なのです。日本が嫌いな人は,日本が上の存在と思っているし、韓国が嫌いという人は、韓国の成長している社会をうらやんでいるだけです。
    このような気持ちに気づくのに一番より方法は、その国の友達を作ることです。私も過去のTV報道などを見まして,決して韓国など他のアジア圏の人を好きではありませんでした。ただ、仕事であったり、オンライン上で友達になることで、そのような考えは自然と消え去りました。
    整形についても彼女たちが納得しているなら、それで良いのでは無いかと思います。昔々日本では、ほくろを取るだけでも整形だと言われてましたよ。近所にね、鼻の下に大きなほくろがあって、それを「鼻くそぼくろ」といじめられていた女の子がいましてね、それを小学校の高学年の時だったかに取ったんです。私も、からかっていたうちの一人でしたが、彼女が取ってくれたことで、なんだかほっとした気持ちもありました。整形は心の問題もあるから,簡単に良い悪いで判断できないんですね。まあ、いつか表に出ることはあるでしょう。
    情報については,他のサイトをご覧いただいた方がいいかもしれません。最近は,少女時代の応援サイト、ずいぶん増えました。うちは早いときもありますし,取り上げないこともあります。参考にしていただける情報が見つかればいいのですけどね。なかなか難しいです。